現在、京都に滞在中です。昨夜の五山の送り火は赤い月が大文字の真横に昇る、不思議な風景が闇に浮かびました。何やら悲しい風景でした。今回は陸前高田市の松を送り火にする、しないですったもんだがあり、結局、ほんの微量の放射能が検出されたため、送り火で燃やすことは取り止めとなりました。人間の浅慮に天も悲しんでいるが如しでした。米国やソ連、中国、フランス、英国などが大気圏で核実験をやっている時は、当然、薪も放射能で汚染されていたはずなのですが。過去の放射能汚染も含めて、研究を急ぎ、低線量放射能障害の実態を明らかにしなくてはなりません。こここそ宗教ではなく、科学の出番であると思います。
 究極の個の医療であるiPS細胞の樹立法の特許が米国でも成立しました。遺伝子に限定されるなど、初期化因子の遺伝子と遺伝子産物を認めた欧州よりも権利範囲が狭められるなど、米国の意思を感じる特許査定でしたが、京都大学iPS細胞研究所の山中所長の独創的な研究成果は否定できませんでした。今年1月に特許紛争を回避するため、いわば全面的に負けを認めた米iPierin社が京都大学に委譲したSAKURADA特許と合わせ、京都大学のiPS細胞細胞特許網は充実しつつあります。詳細は下記の記事をご参照願います。SAKURADA特許を巡る報道合戦は我が国のマスメディアの野次馬根性を露出しましたが、結局は独創性こそ知財の真骨頂であることを忘れては単なるノイズに終わってしまいます。このメールでも申し上げましたが、山中特許の利用特許に過ぎないという判断は間違いはなかったと思います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2008/0979/
 もうすぐ取材に向かわなくてはなりません。お盆を理由に今回のメールはここまででご容赦願います。
 
 残暑厳しきおりですが、残りの夏をご堪能願います。