なでしこジャパンのおかげで、涙もろくなっています。皆さんもそうではないでしょうか?感動するということは、確かに、勇気を与えるものです。東日本大震災の関係者もなでしこにおりました。彼女らの頑張りと強固な意志が、被災地の皆さんに与えたものは大きかったと思います。BSと地上波を合わせ、あの早朝に30%以上の視聴率があり、大勢の国民の目前で起こったワールドカップ優勝の衝撃は、日本列島を良い意味で揺さぶりました。被災地から遠く離れて、無策を貪り、ただ電力不足に不満を垂れていた、私もピリッといたしました。成すべきことを、成さなくてはなりません。
 さて、個の医療です。個の医療を実現するオミックス技術の発展は急速に展開しつつありますが、個の医療の実現には技術だけでは不十分です。薬価制度や審査制度などの転換に加えて、自分の遺伝情報やライフスタイルによって、自らを律する患者さんの参加が不可欠です。患者さんこそが、個の医療のもう一人の主役なのですが、我が国の医療現場ではまだ、医師や病院スタッフから恩恵を受けるという受身の立場に止まっております。
 これを変えないと、我が国で次世代の医療である個の医療は実現しないではないかとさえ、思いつめております。
 皆さんにお伝えするのが遅れましたが、2011年6月29日に日本網膜色素変性症協会から、メールをいただきました。そこには、同協会とNPO法人網膜変性研究基金が、東日本大震災で被害を受けた、東北の研究機関に総額100万円の研究費を贈呈したと書いてあるじゃないですか。患者会が東北の研究機関の網膜色素変性症の研究者の支援に乗り出したのです。勉強不足かも知れませんが、患者会が東北地区の研究を支援する活動を行ったのはこれが初めてではないでしょうか?
 これこそ、個の医療の実現に不可欠な患者さんと医療関係者のイコールパートナーシップの始まりです。
 寄付先は東北大学国際高等融合領域研究所 富田研究室
      東北大学 医学部 眼科学教室
      岩手医科大学 医学部 眼科学 町田研究室
      福島県立医科大学 医学部眼科学講座
 確かに「金額は小さいけれども、患者の悲痛な気持ちがこめられている」寄付です。きっと受け取った研究者にもその思いは伝わるはずです。大震災で打ちのめされた研究者の魂に火を灯す貴重な支援となりました。
 東日本大震災は甚大な被害と悲劇を生みましたが、こうした国難の時こそ、本当の味方と本当に大事なものが洗い出されてくるのですね。日本にまだいっぱい残っている善意や互助の精神が、日本復活のエネルギーを生みます。皆さん、頑張りましょう。
 台風に気をつけて、今週もお元気で。