まるでウィンブルドンのように雨天で順延されていたテニスの全米オープンがやっと終わりました。最後にフェデラーが昨年のこの大会で錦織をやぶった新鋭デルポトロに敗れるという大番狂わせがありましたが、本当に今回の全米オープンを支配したのは、結婚・出産の2年のブランクをものともせず復帰したキム・クライシュテルスの優勝だと思います。私は決勝で敗れたウォズニアッキのファンでもありますが、今回の勝利は誠に嬉しい。そして堂々たる2人が勝者と敗者という立場を超えて称えあった表彰式は素晴らしかった。キムの愛娘ジェダちゃんが走り回るというのも愛嬌でした。
 ポーランド出身の父とデンマーク人の母から生まれたウォズニアッキが、表彰式のインタビューで見事な英語を披露した後、「デンマーク語で挨拶させて」と母国の市民に感謝を送り、そして「and Polish as well」と父親の故国のファンに感謝を述べた姿は、米英が進めた英語によるグローバリズムが昨年のサブプライムで破綻した今、マルチカルチャーこそ地球を元気に、豊かにすることを象徴したと感動いたしました。困ったことにますますウォズニアッキに惚れ込んでしまいそうです。
 それにしても、最低限、正しい日本語と英語をしゃべれるようになりたい、と見果てぬ夢が膨らみます。20代でこのメールを受信なすっている方がいましたら、今では遅くありません、英語か日本語を正しくをしゃべる友人を増やしましょう。
現在、科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業の会議を文部科学省で開催しています。政権交代の日ですから文部省の官僚もむずむずしています。バイオや医療関係者としては、経済財政諮問会議の委員は辞表を提出しましたが、果たして総合科学技術会議の議員は辞表を出すのか?薬事・食品衛生審議会や、中央社会保険医療協議会のメンバー構成は変るのか?などが焦点となると考えております。委員会の審議の方向は、構成する委員の顔ぶれで色濃く決まるのは、否定し得ない事実です。
 10月7日から9日に横浜で開催される我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム・オープン・イノベーション・アリーナであるバイオジャパン2009にもう申し込みなしましたか?
 今回は皆さんのシーズやアイデアを求め、大手企業が勢ぞろいいたしますが、各企業が一体何を求めているのか、インタビューしています。今週から、Biotechnology Japanで掲載を開始いたします。
 一週間は日経バイオテクの有料コンテンツとして掲載しますが、その後はバイオジャパン2009終了時まで、無料で全文公開いたしますので是非ともご覧願います。これを参考に、どんどん売り込みをかけてください。大手企業も皆さんと共同研究をする意欲満々です。本当の産学連携の実現のため、バイオベンチャーの育成にも意欲的に変ってまいりました。
 まさに、叩けよドアは開かれんです。どうぞ下記より、パートナリング・ソフトにご登録の上、どんどんメールで面談をお申し込み願います。また、面談が取れなくても、ブースを訪問すれば必ず応対していただけますので、是非とも会場をお訪ね下さい。下記より会場の無料入場登録やセミナーの無料登録も可能です。今年はバイオマーカーなど最先端のセミナーに加え、明日誕生する新政権の有力議員を招いて、バイオや生命科学の振興策を問うセミナーなども企画しております。もう既に満員のセミナーも出ております。悔い無きようにお早めに、お申し込み願います。下記の頁の上のバーからお申し込み願います。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/
 さて、個の医療です。
 医薬品の適用対象となる患者さんを選別するコンパニオン診断薬の開発企業と医薬品・ベンチャー企業との提携がどんどん進行してきました。
 とうとう現在最も注目されている診断マーカーであるmiRNAに対しても、先回りして、提携する企業が現れました。まだmiRANに関しては、重要性は認識されていはいますが、まだ1品目も世界で商品化されていない状況です。コンパニオン診断薬の青田買いが始まったと考えても良いかも知れません。
 米AsuraGen社と、米国のバイオ医薬の開発の推進力である米Biogen-Idec社が、09年7月に提携、Biogen-Idec社が開発している医薬品の臨床開発を促進するmiRNAベースのコンパニオン診断薬を研究開発することを発表しています。
 同社はかつて旧米Genessance社と提携して抗体医薬のSNPsベースのコンパニオン診断薬の開発に着手しましたが、あまり成果が挙がらなかった苦い経験を持っています。今回の提携はびっくりしました。しかし、経験深いBiogen社のことですから、きっとmiRNAの変化が個の医療の良いバイオマーカーになるという見通しを立てているのではないでしょうか?
 個の医療とmiRNAや機能性RNAのバイオマーカーは、今後も注目に値いたします。
 皆さんも、どうぞお元気で。バイオジャパン、どうぞ宜しく願います。