バイオジャパン2009の開催まで1ヶ月を切りました。
 皆さんはもう、セミナーや展示会の無料申し込みを完了しましたか?
 人気のセミナーではもう73%以上、席が埋まっているものもでできました。どうぞお急ぎ願います。昨年よりも出足が早いです。下記より、お申し込み願います。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/
 今年のバイオジャパンは本当に一味違います。
 オープンイノベーション・アリーナを実現させました。
 「アリーナ?」、分からないのも無理はありません。しかし、製造業資本主義の展示会では、製造装置や原料を展示するのが主目的でありますが、バイオテクノロジーのような知識資本主義ではこれで良いのでしょうか?学会や通常の展示会では、バイオにも関わらず、相変わらず機械展示に終始していますが、知識資本主義では価値を産むのは、皆さんの頭脳であり、複数の頭脳が触発するネットワークであります。
 つまり、皆さんそのものが、バイオ産業の発展の鍵を握っているのです。一人でも多くの方にご参加いただきたい。私達は皆さんを心からお待ちしています。今回は就職難にあえぐ、ポスドクのために、特別求人企画も用意いたしました。優良企業が即戦力を求めて、バイオジャパン2009の会場で面接もいたします。どうぞ、10月7日から9日、パシフィコ横浜にご参集願います。
 オープンイノベーション・アリーナと、まるで舌を噛みそうな標語を掲げているのは、今度のバイオジャパン2009こそ、こうした頭脳と頭脳、頭脳と企業家精神、そして頭脳とグローバルマーケットの出会いが競う競技場(アリーナ)となるのです。昨年は単なる希望でしたが、それでも、フランスで再生医療の臨床試験を日本のベンチャー企業が開始するきっかけや、第一三共が欧米のベンチャーから技術導入する機会を誕生させました。しかもバイオジャパン2008では前年比50%以上の2万人を超えるバイオ関係者が全世界から集合いたしました。
 昨年と比べて、今年は5倍以上の大手製薬・食品・化学企業が皆さんの頭脳を求めてバイオジャパン2009に展示ブースを出展いたします。J&Jや武田薬品のように、我が国のバイオ展示会でライセンス担当者が常駐するブースを設置するのは初めてという会社も多数、皆さんの頭脳をお待ちしております。
 武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、田辺三菱製薬、中外製薬、協和発酵キリン、塩野義製薬、大日本住友製薬、メルク万有、ロシュファーマ、ノバルティスファーマ、サノフィ・アベンティス、ヤンセンファーマ、サンド、ジェンザイム、ジョンソンエンドジョンソン、テルモ、日本メドトロニック、GEヘルスケア バイオサイエンス、ウシオ電機、カネカ、サントリー、味の素、日本たばこ、サッポロビール、花王、タカラバイオ、旭硝子、デュポン、東レ、とずらりとバイオの商業化を進める大手企業が集結しました。こうした企業は、知識資本主義のエンジンである、研究開発と世界市場へのマーケティング能力を備えた、あなたの絶好のパートナーです。
 ブースを訪問下さい。各企業とも新しい出会いシーズに飢えております。マッチングソフトの活用も、皆さんのアイデアを実現するために不可欠のツールです。今年も無料でご活用いただけます。既に千人を超える関係者が登録、大企業やベンチャーとの面談のアポ取りも始まっています。
 是非とも下記のサイトの右上よりご登録願います。簡単にメールをやり取りし、会場の面談ブースも確保できます。万が一、もう先方が満杯でも展示会場内のブースをお訪ね下さい。ライセンス担当者が皆さんにきっちり担当いたします。
 しかし、皆さんにも努力が必要です。A41-2ページで簡潔に技術シーズや製品、企業を説明した資料を用意願います。分厚い資料は誰も読みません。むしろ参考資料とすべきでしょう。また、世界市場に打って出たいななら、英文も不可欠です。我が国の大手ファーマも、研究開発の意志決定に海外の人材が関与していることをお忘れなく。
 先日お会いした海外ファーマの担当者は「2eで願いたい」と指摘しています。英文、電子ファイルの2eです。できればプリントアウトと同時に、USBに電子ファイルを持参した方が得策です。まずは下記より、マッチングソフトに登録願います。プロファイルも詳細に、情熱的に書き込むこともポイントです。登録だけで、何も記入していないのでは、到底理想的な相手に出会えませんぞ。
 同一企業で複数登録している場合もあります。、自分が売り込みたい部署を探して、コンタクト願います。皆さんの未来を拓く鍵は下記にあります。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/
 さて本当に最後の最後ですが、多数ご要望をいただいたバイオベンチャーや大学、TLO、大学知財本部のブースの特別値段のブースを確保いたしました。今ならぎりぎり、オープンイノベーション・アリーナに皆さんも参戦可能です。下記のサイトにアクセスして、早急にお申し込み願います。
 早い者勝ち。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/exhibitorsite/ 
 現在、札幌に向かう機上におります。
 北海道食の祭典の取材です。機能性食品の企業や研究者が集結します。
 ここでも新製品や技術突破を目指す頭脳のネットワーク形成が進んでいます。バイオジャパン2009にも是非とも参加をお願いしたいと思っております。
Superflyの特集を聴きながら、まるで日本地図の上を北上しています。政権交代は実現しましたが、日本の国土は寸分も前と変っておりませんね。しかし、ここに暮らす人々の気持ちや意欲は大きく変るはずです。曲のためか、元気になってきました。これを失望に変えないことが新政権の責務です。それには明確なビジョンとそれを実行するスピードが必要。彼らも皆さんの頭脳や努力を求めています。是非とも声を上げていただきたい。
 さて、バイオ業界や学界に動揺を広げた、最先端研究開発支援プログラムの選考結果はすったもんだのあげく、9月4日に発表されました。開けてびっくり玉手箱といった感じです。当選なすった方には申し訳ありませんが、これで本当に日本は国際競争力を確保できるのでしょうか?当選者の顔ぶれを見ても、この国が先端技術開発で何をすべきなのか?ビジョンが見えません。唯一見えるのは、有名人、不況対策というキーワードだけ。
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/senteikekka.pdf 
 もう時効だからお話しますが、今回、私は慶應義塾大学の客員教授として、ヒアリングに随行者とし参加したしました。未公開情報があるとかなんとか、官僚は非公開に拘りますが、私は基本的に国税を投入するプログラムの審査は原則公開を貫くべきであると確信しています。今回のヒアリング程度は公開すべきです。これによって、審査の公明正大性と質疑もしないで虚ろに座っている審査員を淘汰することができます。
 公開すればあくまで科学的な妥当性やプロジェクトの合理性で選考を行い、官僚や政治家による恣意的な影響を排除できると考えています。という訳で、一種の潜入取材を慣行した訳です。私も国家プロジェクトの審査をやることもあり、どれだけ感じの悪いことをしているか?自分で体験して反省する意味もありました。
 合同庁舎4号館のヒアリング会場の控え室で、まず、事務局から申請者のみ質疑応答に対応すべしと厳命が下りました。少し揉めましたが、随行者は申請者と会話することは許されました。まるで、天皇陛下に上奏するような、いかめしさでしたね。
 私の興味は一体、どんな方々が我が国の科学技術の未来を託するトップ研究者を選択するのか?の一点でした。経団連の申し入れで、審査員に送り込まれた多数の民間企業の研究所トップがずらりと並んでいました。しかし、これらの企業は皆、技術革新力を失った一時代前の巨大製造業企業でした。彼らの本業がおかしくなっているのに、未来など選択できるのか?極めて疑問です。短時間しかない質疑応答時間で交わされた質問の質も残念ながら落胆しました。ヒトとマウスの差に終始するなど本質から外れた議論ばかり、真剣に我が国の未来を委ねる研究者を選別するには無理な時間配分と審査員の構成でした。
http://www8.cao.go.jp/cstp/sentan/wt.html
 最先端研究開発支援プログラムという名前が誠に良しくない。
 最近、スーパー特区もそうでしたが、ファッショナブルな命名によって、そのプロジェクトの実態とはかけ離れた期待を国民に抱かせるプロジェクトばかりが目につきます。むしろ昔のような長ったらしい名前の方がまだましです。官僚としての誠実性をも今の官僚機構は失いつつあります。広告制作会社ではないのですから、もっと国民にきっちと真意を伝えるべきです。
 今回のプロジェクトを、我が国のトップ科学者を選ぶプロジェクトと喧伝したのがそもそのも誤りです。補正予算による不況対策であることを正直に話さなくてはなりません。最先端研究者を選抜するなどと国がだまくらかすから、我が国の科学者は自分達のプライドをかけて申請する結果になりました。90億円もとても5年間で使いきれないし、使い切る必要もないプロジェクトが565件の申請の中には多数散見されました。
 この不誠実のため、結局、総合科学会議は真面目に申請した、真面目な科学者から不信の目で見られるだけの結果に終わりました。では肝心の不況対策としての即効性と新市場への手がかりをこのプロジェクトで得られたのか?
 このためには、同時期にお隣韓国が打ち上げた不況対策との比較が有効です。8月3日に、韓国政府は総額1550億ウォンを投入する景気対策事業(26のスマートプロジェクト)を発表、その中で、バイオジェネリック支援に90億ウォンを投資することを発表しました。そしてその受け手は、不況であえぐサムソン電子とバイオ医薬の生産・開発技術を持つ韓国のベンチャー企業の連合体です。サムソン電子は、国家投資をはるかに凌駕する資金を投入、バイオジェネリック市場に本格参入すると報道されています。
http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/2009/08/203545.html#more
 不況に喘ぐ重厚長大企業に、非連続的な変化を誘導して、短期的な収益性の高いバイオジェネリック市場参入を国家が支援する見事な計画です。我が国では基本コスト(土地代、人件費、エネルギー代など)がまだドルベースで高いためバイオジェネリックは、国内雇用確保対策としてはお勧めできませんが、韓国政府の産業構造転換を誘導する手腕は我が国も猛勉強すべきだと思います。企業の経営者や大学の先生ばかりか、国家の官僚と政治家もが、我が国では国際的に、しかも戦略的判断でも大きく遅れを取ってしまったのです。
 未来が見えず、非連続的な変化を恐れる人たちは、結局、実績と現在の延長線上での変化率を評価軸とせざるを得ない。これを繰り返してきた結果、我が国には世界を牽引する創造的な企業や人材を失ってきたのです。
 政権交代という非連続的変化を国民が受け入れた今こそ、最先端研究開発支援プロジェクトという過去の遺物を、根本から再検討することが、新政権の見識です。但し、その前にどんな国として世界に貢献するか?もう少し、16日に成立する新政権はビジョンを示す必要があります。
 白い雲を突き抜けて、千歳空港に着陸したら、そこは土砂降りでした。
 皆さんも思っていると思いますが、早く青い空をこの国で見たいと。
 今週もお元気で。