やっと、10月7日から9日までパシフィコ横浜で開催されるバイオジャパン2009のセミナーの参加申し込みを本日から開始いたしました。総て無料でご参加いただけますが、どんどん埋ってしまいますので、どうぞ下記よりお早めにお申し込み願います。早い者勝ちです。今回は展示会場の真上にセミナー会場を設定いたしました。無駄な時間なく、最先端のバイオをご堪能いただけます。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/regist/index.html#seminar
 札幌はもう秋でした。大通り公園の花壇も一段と色濃く姿を変えています。
 昨夜は我が国の糖鎖研究の最先端に触れて興奮しています。
 BTJ/HEADLINE/NEWSでは正確性を書きましたが、取材したのはGRFG研究会。詳細は下記のリンクとBTJの記事(明日掲載予定)をご参照願います。
http://altair.sci.hokudai.ac.jp/g4/gfrgsymposiumposterpdf
 数μM以上の濃度で含まれていれば、包括的に糖鎖を分析できる可能性が拓けました。来月からこの技術を基盤に米国で受託糖鎖解析のサービスが商業化されます。勿論、まだまだ高感度化も必要ですが、それでも今までは夢のまた夢であった、普通のバイオ研究者でも包括的な糖鎖の解析できる時代がやってきました。定量も可能であるため、今後、今まで機能解明が遅々として進まなかった糖鎖の正体が暴かれると大いに期待しています。
 病態を示す糖鎖バイオマーカーの研究とバイオジェネリックの品質管理に、この糖鎖解析システム(グライコブロッティング法と質量分析機、データベース解析)はインパクトを与えると考えます。当然、個の医療にも近い将来、貢献することは間違いないと思います。
 ファーマ・マーケティング・コンサルタントの井上良一さんから、重要な情報提供がありましたので、皆さんにもご紹介させていただきます。(訂正)同氏は「レミケード」のライセンスには関与していませんでした。謹んで訂正いたします。申し訳ない。
 「イノベーションのジレンマ」で一躍有名となったHarvard大学ビジネススクールのClayton M.Christensen教授が、診断薬と新薬を協調開発できる医薬品企業が次の時代の勝者となると、昨年発行した「The Innovator's Prescription :A Distruptive Solution for Health Care」(2008、McGrawHill)で主張しているというのです。

 井上さんによれば「特に『Chapter 8 The Future of the Phamaceutical Indutry』は一読に値します。 結論は医薬品と診断薬をセットで開発し、個別化医療を推進できる企業が今後繁栄するというものです。そしてそれは何故そうなのかをも論じています」とのこと。
同教授は「個の医療」を「 precision medicine」と呼んでいます。
 以下、井上さんのメールの引用を再引用させていただきます。
“The diagnostics industry in the United States is presently comprised of over 200 companies accounting for $28.6 billion in sales. To date the numbers logged by diagnostics makers has been dwarfed by the $300 to 400 billion pharmaceutical market. Diagnostics products historically have beenless valued than businesses in the pharmaceutical industry. Diagnostic tests have often perceived as adding limited value to clinical decision making:….”(P.276)
“…we expect that companies whose core competence is first to extract precision diagnostic biomarkers out of research trials , and then to couple them with therapeutics that will be predictably effective ,will prosper.”(P.283)
“In pharmaceuticals, this suggests that in the future , activities that link precise diagnostics with predictably effective therapeutics will become the center of industry profitability. “(P.299)
 同教授のホームページでは、破壊的イノベーションの設計家であると自己紹介しています。製薬企業にとって個の医療は非連続的な破壊的なイノベーションになるという認識です。私はむしろ医薬品企業の連続的な発展の結果が個の医療であると確信していますが、その過程で診断薬事業が重要となるという認識は一致しています。
 但し、破壊的か、連続的イノベーションなのかの差は、既存の企業が生き残れるか、生き残れないか?大きな分かれ目になっています。私の結論なら、現在の製薬企業も革新的なバイオベンチャーを取り込むことで、自己改革に成功し、個の医療の時代にも生き残れるという、皆さんにとって口当たりの良いものになります。
http://www.claytonchristensen.com/bio.html
 皆さんは、どうぞお元気で。