昨夜、WOWOWで中村俊輔選手のエスパニョーラ・デビュー戦を見ました。まだ、シーズン前であり、加入間際であるため、連携に難はありますが、やはり抜群のパスセンス。前半だけの出場でしたが1アシスト、勝利に貢献しました。本当は線審のミスが無ければ、2アシストでした。あの柔らかいパスが、フォワードともっと合ってくれば、スペインでも中村選手が成功することは間違いありません。ゆっくりボールを廻すことができる、リーガ・エスパニョーラのプレイスタイルは中村選手のパスやヒラメキを活かせる最高の舞台であることも納得しました。欧州で遣り残すことなく満足してから横浜に戻っていただきたいと思います。
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 東京は冷夏です。本日も半そでのクールビズはどうも町に不釣合いです。しかし、気温によらず上着とネクタイを外した開放感にもうクールビズは止められなくなっています。
 さて、個の医療です。
 今や個の医療も日本でももう止められなくなっております。
 但し、最後の最後の問題は結局、誰がこの費用を負担するか?ということです。先週のメールでも書きましたが、医薬品自体の薬価は個の医療化によって対象患者数が絞り込まれる場合は、厚労省の薬価算定組織が薬価を上げても良いのではないかと、中央薬事審議会で提案しました。
 新薬、既存薬の薬価を個の医療の場合、考慮する(上げる)という方針転換は極めて大きいことでした。しかし、これで個の医療を取り巻く経済的な環境が整い、後は頭の古い日本の製薬企業のマインド転換のみか、というとそんな単純なものではないのですね。
 次なる問題は、個の医療を可能とする患者さんを鑑別する診断薬を新薬の開発と協調して実用化することと、遺伝型やバイオマーカーを診断するための診断薬を使った診療行為の保険点数の妥当な設定です。
 現在のところ、医薬品企業と診断薬メーカーの個の医療での協調は、親会社が同じ、中外製薬とロシュ・ダイアグノスティックスが、両者で新薬開発と診断薬開発の連絡を行う協議会を昨年から開催したことがありますが、例外的です。エーザイは診断薬メーカーを傘下に収めていますが、他の企業は医薬専業化ということで、診断薬部門を切り離してしまいました。
 ビッグファーマでも同様な状況で、先見性のあるRoche社と診断薬の方が有名なAbbott社を除き、新薬と新規診断薬の両方の開発・販売力を備える企業は見当たりません。
 抗体医薬、そして現在猛烈な勢いで進んでいるワクチン企業、中進国の製薬企業の買収が終われば、間違いなく診断薬企業の買収がビッグファーマによって進むだろうと予想しております。それが終わった頃、おっとり刀で日本の企業が診断薬事業の買戻しを進めるではないでしょうか?もし、読者に関係者がおりましたら、値段が安いうちに、我が国でも診断薬事業の買収を製薬企業が行うことをお勧めいたします。
 もう一つの問題である薬価の問題は、DNA検査に2万円の壁が2年前から診療報酬によりなんとなく定められていることが問題です。この価格では技術革新に投入した研究開発費を回収することができません。
 個の医療に不可欠な診断薬を使った診療報酬に関しても、上乗せを厚労省は表明すべきだと思います。しかし、新薬の場合は薬価算定組織がありましたが、診断薬の場合はどこがこうした提言をするのか?
 厚労省の関係者でこれを読んだあなた、どうぞ教えていただければ幸いです。
 このように厚労省にも新薬と診断薬の開発には組織の壁があります。
 ひょっとしたら、これが我が国の個の医療の最大の問題かもしれません。
 いよいよ夏休みです。次号は8月19日に送信いたします。
 妙な夏ですが、どうぞお元気で。