まずは宮里藍。全米ツアー初勝利を喜んでいる読者も多いのではないでしょうか?4年苦闘したところに本当に価値があります。悟達して、一段と不敵な逞しい選手に成長したと思います。今、アクセスが殺到しているはずですが、彼女のブログは喜びに溢れています。文章の中のーと!の数に注目です。しかしマスメディアを経ずに当事者の意見を読めるブログの威力は凄いものです。
http://www.ai-miyazato54.com/blog/
 米国の面白さは、井の中の蛙が許されない国際市場をビジネスから学問、スポーツ、芸能まで作り上げていることです。しかし、テニスやゴルフなど伝統のある競技は市場規模では米国の後塵を拝している英国が権威やブランドで今だ世界一を保っているのは面白い。今年、中国にGDPで抜かれることは確実な日本の取るべき方向を示しているのかも知れません。
 Cool Japan。
 我々が目指すところは物量より、賢さや美しさでしょう。19世紀の欧州を虜にした、日本の美しさを復興させるべきです。若者に怠業やうんこ座りなど、許してはならないのです。宮里藍がこんなことすると思いますか?宮里藍もブログで書いています、「日本人はとても素敵だ」と。
 さて、今日気付きましたが、東京駅の空が広くなりました。
 旧大丸が取り壊されたため、現在、復興工事中の東京駅駅舎の上空がすっきり見渡せるようになりました。つかの間の風景かも知れませんが、昔の東京駅の威容が味わえます。皇居から見て誰からも見下ろされない存在です。
 本日午後、京都大学の山中教授インタビューと国際生理学会の取材のため、東京駅のホームでこのメールを書いています。BTJとBTJジャーナルで報道しますので、お楽しみに。iPS細胞の作成技術に関しては競争が一段落、iPS研究は次の段階に進んだと認識しています。山中先生はどう考えているのか?興味深深ですね。
 もう夏休み。ホームは見渡す限り家族連ればかり。賑やかな道中となりそうです。「子供のために唯一お金をかけてよいのは旅である」という意見に私は全面的に賛成です。暑くてお父さん、お母さんは大変でしょうが、この大変さが思い出を甘くさせる効果を持つことを忘れてはなりません。
 サブプライム・バブルが破綻した今、「物より思い出」という日産の昔のCMは真理を突いていたとしみじみ思います。
 やっとバイオですが、そろそろ私達も臨床試験に対する考え方を改めなくてはならないと考えるようになりました。
 臨床試験は製薬企業が新薬を開発して儲けるためのもの。製薬会社は不治の病を治すのが新薬開発だと言っているが、我が国の企業はゾロ新(既に発売された新薬の改良)ばかりで、そんな高尚なことは必ずしも信じられない。
 私もつい1ヶ月前まで、そうした偏見に囚われており、トランスレーショナル・リサーチを推進しながらも、産学の連携には内面でなんで国税で臨床試験を支援しなくてはならないのか、違和感を感じていました。産業政策的には、知識資本主義になった以上、新薬開発が国の競争力のエンジンとなり、これは国家として推進しなくてはならないと理解しつつもです。これじゃ、補助金行政じゃないの、かつての重厚長大産業が凋落したシナリオの繰り返しだと感じていました。
 そうした偏見の鱗が目から落ちたのは、6月に東京で開かれた米国大使館主催のセミナーに参加したためです。我が国の主だった医療関係者や新薬の審査関係者が集められたクローズドのセミナーでした。テーマは、米国国立がん研究所が毎年200億円の費用を投入して行っている抗がん剤の臨床試験プログラム(CTEP、がん治療法評価プログラム)に、日本の臨床家の参加を求めたものでした。日本発の革新的な抗がん剤などを積極的に米国政府が支援して進めようというのです。しかも、日本国内で行われる抗がん剤の臨床試験に関しても支援の手を差し伸べています。
http://ctep.cancer.gov/
 何故、米国政府は国税を臨床試験に投入するのか?
 答えは明快です。米国民に最新・最良のがん治療法を提供するため。
 医薬品企業が行う臨床試験以外に、国家が資金援助をして国民のために行う臨床試験があるというのです。総ての臨床試験を国家管理している米国では、我が国のように薬事法とそれ以外の法律による臨床試験と臨床研究という馬鹿げた区別はありません。患者さんを対象にして行われた臨床試験の結果は、米国民の健康増進につながる公的な知識として共有される仕組みです。これならば結果的に企業の新薬開発を国税で支援しても、成果が明確に国民に還元されるので、我が国のトランスレーショナル研究で生じる違和感の入り込む隙もありません。
 国民のための臨床試験では、製薬企業が嫌う、どちらの医薬品が効果があるのかという、HEAD TO HEADの臨床試験を行うことも可能です。米国で大規模な前向きの比較臨床試験で、次々と新しい抗がん剤の併用療法の評価が進んでいるのもCTEPのような国が支援する臨床試験が行われているためです。これによって、現在最適の標準治療を科学的に確定でき、無駄な医療を排除したり、古い標準治療に固執して患者の治療機会を奪う悲劇も排除したりできます。抗体医薬や標的医薬が急速に実用化しているがんの治療法では、国が支援した臨床試験はなおさら重要となります。
 つまり国が臨床試験のスポンサーとなることにより、不治の病を治す新薬開発を加速し、なおかつ既存の医薬品を再評価し、国民のために現在最も適切な治療法を選択する指標を生むことができるのです。この臨床試験が存在すれば、どうどうとトランスレーショナル・リサーチも推進できます。
 トランスレーショナルという掛け声だけで、建物やシステムばかり作っても、肝心の臨床試験のスポンサーが企業だけでは限界があります。先週開催された厚生労働科学技術会議技術部会で「我が国でも、厚労省がもっと国民のための臨床研究に資金を投入すべきだ」と主張しましたが、ご理解いただけたかどうか?今一つ反応が乏しかった。今回の補正予算で、企業の臨床試験にも資金投入がなされますが、こうした補助金的な支援だけでなく、国家が国民の健康を守るために国税を投入して臨床試験を行うことを全面的に押し出すべきだと思います。
 内閣府の総合科学技術会議も、国民のニーズに応える国が支援する臨床試験の重要さをもっと認識すべきであると思います。純粋基礎科学的なSABC評価による科学研究費予算配分に歪みが生じています。そろそろ、研究者のためではなく、国民のためのバイオ研究に評価軸を移すべきだと思います。
 秋の涼風が吹く10月、バイオジャパンの季節がやってまいります。
武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、田辺三菱製薬、中外製薬、協和発酵キリン、塩野義製薬、メルク万有、ロシュファーマ、ノバルティスファーマ、サノフィ・アベンティス、ヤンセンファーマ、サンド、ジェンザイム、ジョンソンエンドジョンソン、富士フィルム、テルモ、日本メドトロニック、GEヘルスケア バイオサイエンス、ウシオ電機、カネカ、サントリー、味の素、日本たばこ、サッポロビール、花王、タカラバイオ、旭硝子、デュポン、東レなど31社以上が出展を決定、
皆さんをお待ちしております。
 
 加えて世界30カ国以上、我が国の全バイオクラスター、そして我が国のバイオの研究開発を推進する、理研、産総研、東京工業大学、慶応大学など有力大学、さらに国内外のバイオベンチャー600社以上が参加します。参加企業数ば急速に増加中です。医薬、診断薬、医療機器、創薬支援技術、機能性食品、環境・エネルギー分野の技術シーズや共同研究の導入を是非、ここで実現願います。
 昨年は850件以上の面談を実現、今年は倍増したいと考えております。そのために効率の良い、マッチングソフトも完成、確実なアポイントの交渉を可能としました。しかも、今年は無料で無制限に活用できます。まだ、登録数が少ないうちに登録すれば、相手先からアポイントの声がかかる確率も高くなります。どうぞ下記よりご登録願います。今からメールで横浜でのアポイントを取ることも可能です。
https://exponet.nikkeibp.co.jp/match2009/?action_login_input=true
 マッチングソフトの使用法は下記をご参照願います(少し重い)。
https://exponet.nikkeibp.co.jp/match2009/manual.pdf
 今週もお元気で。