現在、衆議院の解散の中継を見ながらこのメールを書いております。午後1時5分過ぎに、今回で引退する河野議長が日本国憲法第7条により衆議院を解散したところです。たった5分で閉会でした。
 議場は万歳三唱の後、満場の拍手、議場の各所で握手合戦が行われ、散会となりました。まったくありふれた風景です。ただ、万歳三唱がややヤケクソ気味のようにも聞こえたのは、先入観の成せる技かもしれません。
 しかし、この中の議員の少なくとも100名以上は次の国会では、顔を見られないのが現実です。世の中はこうやって変わるんですね。外見上は千年一日の風景でも、その背景は激動しています。
 インターネットで生中継する衆議院TVはまったくつながらず機能しませんでしたが、事後の様子は以下のサイトのビデオライブラリーの7月21日(メールでは22日と誤記)のところでアクセスできます。是非とも歴史的ありきたりの瞬間をご堪能願います。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3647/
 8月末の選挙で問われるのは、極めて明快な、政権交代、是か否か?であります。郵政選挙の時に、小泉元首相が行った極端な2者選択が、自民党に仕掛けられています。しかし、戦う前に幹部が揃って戦線を離脱したり、離脱をほのめかすほど、自民党は混乱しており、今回も精密な政策論争よりも、ムードとしての政権交代により、新しい世の中が生まれる可能性が濃厚です。
 先週、厚労省の中核をなす官僚群の飲み会に混ざりましたが、「政権交代しても、何にも変わるわけない」と、気炎を上げていました。しかし、本当にそうでしょうか?国民の生活を守り、国際的な外交を展開するという、中央政府の使命は、そりゃ変わるはずがありませんが、その手段やアプローチの仕方は変わります。勿論、今までの政権・行政が蓄積してきた不都合な事実も、大幅に明らかにされるでしょう。つまり、今回、政権が変われば、既得権の整理(民主党でも既得権漬けの場合もありますので、付け替えかも知れませんが)と、今までの行政の資産・負債のたな卸しが進むことが良い点だと思っております。
 しかし、それだけでは余りにこの選挙は悲しいので、このメールでは、民主党が政権をとった場合、バイオテクノロジーにプラスなのか?マイナスなのかを少し研究してみたいと思います。実際にはバイオとか、科学技術政策全般に関して、詳細な政策はまだ明らかにされていないので、彼らが公表している断片をつなぐ作業が必要です。
 「水田の減反政策は間違っている、休耕田には花とかバイオをを考えるべき」と民主党の鳩山代表が09年6月22日に言及したのが、直接バイオを取り上げた発言でした。正直なところバイオ産業や生命科学をどう振興すべきか?具体的な政策は今後の課題というところです。21世紀の我が国の国際競争力のエンジンなるバイオについて、是非とも民主党も真剣に考えていただき、ビジョンを発表していただきたいと望みます。
 現在明らかになっている民主党の政策を見る限り、バイオにはプラス4と厳しめに見てマイナス1といったところです。全体からすれば、民主党は既に古臭い製造業の組合依存から、技術革新と国民の安心のバランスを目指す新しい政党に脱皮しています。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15682
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/3647/
http://www.dpj.or.jp/governance/gov/next_cabinet.html
 グリーンイノベーション機構(内容は不明ですが)の創設と環境エネルギーの研究開発促進などグリーンバイオを支援、さらに医師数や看護師など医療従事者の増員大学医学部支援など医療政策に積極的である点でプラス2。
 加えて、ポスドク1万人問題などの救済も視野に入れて、次世代の科学技術を担う人材の育成も政策として取り上げているので、さらにプラス1と考えます。
 農家の個別所得保障制度導入は民主党の大いなる実験ですが、これが上手く機能すれば、新しい花卉類などでまずバイオ品種の実用化が進む可能性があります。現在のところこれはバイオに対してどう転ぶか不明なので評価はプラスマイナス0。
 オーナー課税の撤廃は、初期のバイオベンチャーの創業負担を軽減する可能性があります。少なくとも、大学で発明された基本特許を帰属させるペーパー企業の創業には役立つと思います。プラス1。
 現在、判明している唯一のアンチバイオ政策は、クローン動物及びその子孫が食肉として安全であるという政府の発表に対して、クローン動物の表示を求めた点です。クローン動物そのものを食べる場合は表示は必要かも知れませんが、その子孫はエピジェネティックスが正常化するために、物質としては区別できないと思います。ここにまで表示を要求するのは、科学ではなく、感情的な判断だと思い、マイナス1です。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16554
 結局、合計点はプラス3ですが、民主党にも様々な意見があります。今後の選挙戦でこの得点は大きく揺らぐかも知れません。いずれにせよ、早急に先端技術政策を民主党はどう行うのか、早急な意見表明が必要であると考えます。
 今年の夏は熱い夏になりそうです。
 秋の涼風が吹く10月、バイオジャパンの季節がやってまいります。
武田薬品工業、アステラス製薬、第一三共、エーザイ、田辺三菱製薬、中外製薬、協和発酵キリン、塩野義製薬、メルク万有、ロシュファーマ、ノバルティスファーマ、サノフィ・アベンティス、ヤンセンファーマ、サンド、ジェンザイム、ジョンソンエンドジョンソン、富士フィルム、テルモ、日本メドトロニック、GEヘルスケア バイオサイエンス、ウシオ電機、カネカ、サントリー、味の素、日本たばこ、サッポロビール、花王、タカラバイオ、旭硝子、デュポン、東レなど31社以上が出展を決定、皆さんをお待ちしております。
 
 加えて世界30カ国以上、我が国の全バイオクラスター、そして我が国のバイオの研究開発を推進する、理研、産総研、東京工業大学、慶応大学など有力大学、さらに国内外のバイオベンチャー600社以上が参加します。参加企業数ば急速に増加中です。医薬、診断薬、医療機器、創薬支援技術、機能性食品、環境・エネルギー分野の技術シーズや共同研究の導入を是非、ここで実現願います。
 昨年は850件以上の面談を実現、今年は倍増したいと考えております。そのために
効率の良い、マッチングソフトも完成、確実なアポイントの交渉を可能としました。
しかも、今年は無料で無制限に活用できます。まだ、登録数が少ないうちに登録すれ
ば、相手先からアポイントの声がかかる確率も高くなります。どうぞ下記よりご登録
願います。今からメールで横浜でのアポイントを取ることも可能です。
https://exponet.nikkeibp.co.jp/match2009/?action_login_input=true
 マッチングソフトの使用法は下記をご参照願います(少し重い)。
https://exponet.nikkeibp.co.jp/match2009/manual.pdf
 今週もお元気で。