テポドン2号(飛翔体)の発射では、まったく翻弄されましたね。
 テニスコートの上も、大型ヘリコプターは行き交い、緊張を強いられました。本当に人工衛星かどうかはともかく、これで北朝鮮が大陸弾道弾を製造する能力があることは示威できたのではないでしょうか?前回の打ち上げの時に、米国本土がミサイルで攻撃される様子のポスターを米国で見たことがあり、内戦以外に戦場になったことのない米国国民のパニックぶりに驚いたことがあります。
 日本を安全保障条約によって、米国が守るかどうか、という議論は、こうした米国の恐怖心を考慮しない議論です。今後の国連での対処などを見守る必要があるでしょう。誰がどんな場合に、日本の真の友人となりうるか、私達の目利きも試されます。
 さて、試すといえば、サブプライムバブル破裂後のバイオ産業の行方を試すことが重要です。今まで、世界のバイオ産業を牽引してきた米国のダメージの程度と、その回復プロセスを見定めることが肝心です。製造業の中心が中進国や発展途上国に移動することが避けれらない現状で、米国はどんな戦略で産業を建て直すのか?
 そしてその戦略の中にバイオが占める位置は何なのか?
 オバマ新大統領に代わった米国連邦政府の有力ポスト人事はじわじわと進んでいますが、5月に米国アトランタで開催されるBIO2009では、米国建て直し戦略とその責任者、そして、バイオ産業が占める地位が明らかになると思います。今年のBIO2009は必見であると考えています。どうぞ皆さん、ご一緒いたしましょう。
http://convention.bio.org/
 大阪商工会議所が今年も恒例のBIO2009のツアーを募集中です。ジョージア州政府の全面的な支援の下、BIO後の視察も充実しています。私の最大の興味は、CDCの訪問です。感染症対策機関として発足したCDCは今や生活習慣病対策まで、幅広く米国民の健康の脅威を護る砦となっており、尚かつ最近は、その技術や情報を商業化するように変わっております。新型インフルエンザばかりでなく、肥満や糖尿病対策に関しても、ここから新しい智恵が誕生しつつあります。
 どうぞ下記より詳細をアクセスの上、お早めにお申し込み願います。 
http://www.osaka.cci.or.jp/b/bio2009_mission/ 
 本日はこれから、日経BP技術賞の授賞式です。
 今回は600万人の日経BP社の読者が選ぶ、日経BP技術賞読者対象を創立40周年記念として初めて選出いたしました。皆さんのご協力にも感謝しております。
 やはりというか、当然というか、京都大学山中伸弥研究室の「iPS細胞樹立技術」が、皆さんの投票によってダントツの一位となりました。
 我が国の、そして人類の未来を救うのは、やはりバイオであると確信いたしました。皆さんの今後のご奮闘にも大いに期待しています。
 今週もお元気で。春をご堪能願います。