もうひな祭りも過ぎてしまいましたね。皆さんはいかがお過ごしですか?
 本文に入る前に、BTJが応援しております、バイオビジネスコンペJapanの本選会(3月16日、大阪)まで2週間を切りました。今回はわが国で最高のバイオビジネスプランを表彰する他、特別講演として、「The Lilly Global R&D Strategy - The shift from FIPCO to FIPNet」(米イーライリリー社中央研究所グローバルエクスターナルリサーチ&デベロップメントのAaron Schacht氏と「ラクオリア創薬のイノベーション戦略」(ラクオリア創薬株式会社代表取締役&CEO長久厚氏)の講演を予定しています。いずれもオープンイノベーションとスピンアウトベンチャーと最先端の創薬研究のあり方を示す重要講演です。しかも参加料は無料。残席は僅かですので、どうぞ下記より詳細にアクセスし、お申し込みをお急ぎ願います。
http://www.biocompe.jp/news.php?eid=00034
 民主党の小沢代表の秘書の逮捕の報道でわが国は騒然となっております。いよいよ政局も最終局面に近づいてきたのかも知れません。もうこれ以上、政治の機能不全は許されない情況だとも思います。
 米国は人事ですったもんだはありましたが、比較的順調に新大統領が施策を次々と打ち出してきています。3月2日には空席だった米国厚生省長官もカンサス州のKathleen Sebelius知事を任命、強力な布陣でObama大統領の米国医療制度改革を進める意思を示しました。経済はとんでも無く落ち込んでいる米国ですが、政治と行政が機能し始めました。誠にうらやましい限りです。
http://www.whitehouse.gov/blog/09/03/02/Sebelius-at-HHS/
 さて個の医療ですが、2月26日に発表された米国政府予算案に個の医療の強化が盛り込まれているだろうと、目を皿のようにして探しましたが、残念ながら今年の予算では個の医療にまったく触れられていないという肩すかしを喰らいました。
http://www.whitehouse.gov/omb/assets/fy2010_new_era/Department_of_Health_and_Human_Services1.pdf
 以前のメールで、Obama大統領が上院議員の時代に、2度も個の医療を支援する法案を上程しており、皆さんに期待をいだかせてしまったことをお詫びしなくてはなりません。
 2009年の米厚生労働省の予算では、Personalized Healthcareという章を設けて患者の遺伝情報と健康情報に基づいて個の医療を提供することを強調しておりました。これに比べると見かけ上は後退との印象はぬぐえません。
 但し、希望も勿論あります。09年度予算でも、医療の有効性を比較する研究を行い個の医療を推進することを明記しておりますが、実は2010年予算でも医療の有効性を比較検証する研究の重要性を盛り込んでおり、しかもITによって比較研究の成果を提供して、患者や医師が治療法を選択することを支援することを記載しています。敢えて言えばこれが個の医療の基盤となると考えます。
 日本の政治でも行政でもそうですが、前任者の使った言葉を使うことを厭う傾向が米国でもあるのでしょうか?しばらくは、単純にPersonalized Medicineで検索して米国政府による個の医療の動向を調査することは難しくなる可能性があります。
http://www.personalizedmedicinecoalition.org/resources/research_investigators.php
 但し今回の米厚生省の予算は、実は10年間で6300億ドルという巨額な予備費を予定しており、まだまだ新施策を打ち出すことが期待できる予算となっております。きっと個の医療を医療費の適正化を合わせて大きく米国でも打ち出す日は近いと期待しています。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/0247/
 今週もどうぞお元気で。