こんにちは。水曜日を担当する日経バイオテク編集長の橋本宗明です。
 日経バイオテク本誌2月16日号と3月2日号で、日本の創薬ベンチャーの創薬プロジェクトを検証したのですが、少しびっくりしました。ご存知の通り、日本のベンチャー投資環境は冷えに冷えきっています。にもかかわらず、臨床開発段階にあるプロジェクトは、1年半ほど前に56品目だったのが、3割ほど増えて75品目となっていました。臨床プロジェクトを有する会社数も30社から39社に増えています。「バイオ冬の時代」といわれる中にあっても、ベンチャーは着実にシーズを前進させているではないですか。
 75品目に上る臨床開発段階に入った創薬ベンチャーのプロジェクトは、本誌2月16日号に整理して示しました。まる3ページにわたるプロフィール表には資料的価値がかなりありそうです。
日経バイオテク2月16日号「特集」、創薬ベンチャーの臨床プログラム
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/9927/
 また、昨日もオステオファーマというベンチャーが歯科材料大手のジーシーという会社と骨形成たんぱく質BMPの歯科領域での開発で契約したことを記事にしましたが、ベンチャーと製薬企業などとの契約もここに来て増加しています。
オステオファーマ、骨形成因子BMPの歯科領域での開発で歯科材料大手のジーシーと提携
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2006/0124/
 来週月曜にお届けする3月2日号では、ライセンス契約に至った創薬ベンチャーのプロジェクトを整理して示しました。01年から05年までは合計10件しかなかったライセンス契約は、06年には6件、07年には5件と推移していましたが、08年には13件に急増しました。09年も1月だけで3件の契約が成立していて、好調なペースが続いています。こちらも製薬企業のライセンス関係者やベンチャー関係者にとっては貴重な資料となるでしょう。日経バイオテクをご購読いただいていない方は、この機会にぜひ、ご購読をご検討願います。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/index.html
 金融危機が深刻化する中で、経営不振から事業停止に至るバイオベンチャーが幾つも出てきています。でも、個々のバイオベンチャーの経営状況を見ると、必ずしも悲壮感が漂っているわけではありません。むしろ、各企業の事業化の取り組みには進展が目立ちます。その状況を見るに付け、問題はバイオベンチャーに対して資金供給を閉ざしてしまったベンチャーキャピタルの側にあるのではないかという気がしてきます。
 もちろん、創薬プロジェクトは臨床開発が始まった後でも10件に1件しか市販には至らないとされており、リスクの高い投資対象であるには違いありません。でも、そのリスクに誰も投資をしなくなっては、将来性のあるバイオ産業を日本に根付かせるのは難しくなってしまうでしょう。ここはひとつ資金供給する側の人たちに頑張ってもらいたいものです。
 最後にバイオ企業番付に関するお知らせです。
 日経バイオテクでは、例年年初にバイオ企業番付を作成。日経バイオテク本誌と日経バイオテク・オンラインとに掲載しています。2009年版のバイオ企業番付は、日経バイオテク2月16日号に掲載するとともに、同日付でウェブにも掲載しました。
日経バイオテク2月16日号、決定、2009年バイオ企業番付、正横綱は協和発酵キリンと武田薬品
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2009021662266
2009年バイオ企業番付、横綱、大関、関脇、小結
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2009021662267
2009年バイオ企業番付、前頭、十両、幕下
http://biotech.nikkeibp.co.jp/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2009021662268
 今年は、バイオ関連の事業を手掛けている国内の株式会社527社に関して、番付を作成しました。番付の作成方法などは上記の記事をご覧ください。
 本来、日経バイオテク・オンラインのほかの記事と同じように、会員になっていただかなければ読めないのですが、2月いっぱいは無料でお読みいただけるようにしました。来週からは有料記事といたします。この機会に、どんな企業がバイオを手掛けていて、注目されているのか、ご覧いただければと思います。
                     日経バイオテク編集長 橋本宗明
 ご意見があれば以下のフォームからお願いします。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
 
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html
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ベイスンとは、tiRNAとは‥‥
インフォマティストとウェット研究者との連携も深まっているゲノムネットワークとターゲットタンパクの成果公表会をリポート。
BTJジャーナル09年1月号をお楽しみください。
今晩遅く09年2月号が公開になると、ダウンロードサイトが混み合いますので、お早めに。
BTJジャーナルのダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
「BTJアカデミック」はこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp
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 バイオ研究者のスキルアップやキャリアアップに役立てていただきたい月刊のPDFマガジン「BTJジャーナル」09年1月号を先月末に発行・公開しました。
 今号の“青”コーナー、リポートは、1月の第3週に連日開催された文科省プロジェクト成果公開発表会「ターゲットタンパク」と「ゲノムネットワーク」をリポートしました。
 「ゲノムネットワーク」に続き09年4月に始まるセルイノベーションは、07年度開始の「ターゲットタンパクターゲット」と合体して「革新的タンパク質・細胞解析研究イニシアチブ」という名称になります。09年度の予算は58億円ですが、08年度の補正予算で25億円が付いて、セルイノベーションに先行して次世代シーケンス拠点の整備を進めることになりました。
※両シンポのBTJ報道記事もご覧ください。記事リンク先は、日経バイオテク・オンライン(NBT-OL)と、BTJアカデミック(BTJA)の両方を記載します。
「等間隔のタイムポイントが大事」、情報研究者の実験提案でゲノムNW成果
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/9068/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20059068
理研などが平均18bpのtiRNAを発見、ポリAマイナスのCAGEは米ENCODE計画第2期で解析
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/9029/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20059029
ベイスンを把握してファイブロブラストを単球に、「iPSは必ずしも要らない」とGNP最終公開シンポで理研の林崎領域長
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/9025/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20059025
ゲノムネットワーク第5回シンポに400人、「発表論文は400超、新しい方法論、技術基盤を確立できた」と榊議長
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8987/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058987
ターゲットタンパク公開シンポ、「当初の見込みを上回る成果を期待できるのでは」と倉持・文科大臣官房審議官
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/9024/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20059024
旧Syrrx社の創設者がReceptor Pharmaceuticals社を新設、相次ぎヒトGPCRの立体構造を解明
NBT-OL: https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/8960/
BTJA: http://biotech.nikkeibp.co.jp/senmonn/btj_aca.jsp?a1=1&jreq=btjnews&id=20058960
 詳しくは、ただいま公開しているBTJジャーナル09年1月号P.9~11の記事をご覧ください。
 BTJジャーナル09年1月号はダウンロードするとでは全文を無料でご覧いただけます。
BTJジャーナル09年1月号のダウンロードはこちらから
http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/index.html#btjj0901
 BTJジャーナルの記事はダウンロードしていただくとどなたでも全文をご覧いただけます。「BTJジャーナル」のPDFファイルは、次のサイトでダウンロードしてください。
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/
 今晩(2月25日)夜21時ごろから、現在制作中のBTJジャーナル09年2月号が公開になります。公開になると、ダウンロードサイトが混み合いますので、1月号はお早めのダウンロードをお勧めします。
※09年1月号(第37号)のコンテンツを目次で紹介します。
P.2 アカデミア・トピックス
寄稿エッセイ「ノーベル賞のとなり」
千島隆司・医学博士
P.9 リポート
ターゲットタンパク
ゲノムネットワーク
P.12 キャリア
民間の研究者表彰
上原賞、安藤百福賞
P.14 コミュニティ
バイオ関連団体賀詞交歓会
P.15 BTJアカデミック・ランキング
2008年間トップ50を発表
P.17 専門情報サイト「FoodScience」
P.18 広告索引
 ぜひ「BTJジャーナル」をダウンロードしてお楽しみください。パソコンでご覧いただくと、リンク先の情報もすぐに入手できます。プリントアウトをお読みいただくなら、カラーをお勧めします。
「BTJジャーナル」のダウンロードはこちらから
→ http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn
 BTJジャーナルは、次のサイトでPDFファイルをダウンロードしていただくと(無料)、ご覧いただけます。オープンアクセスに対応した新タイプのジャーナルですので、ぜひお楽しみください。
                         BTJ編集長 河田孝雄
 ご意見などは以下のフォームから受付します。いただいたご意見を次回以降のBTJメールの中で、匿名で紹介させていただく可能性があることをご了解ください(紹介されたくない場合はその旨を明記しておいてください)。
https://bpcgi.nikkeibp.co.jp/form-cgi/formhtml.cgi?form=ask_pass4/index.html