写真:おめでとう。
香港で開催されていたInternational BioCamp2008で、とうとう日本選出の学生が賞を取りました。過去4年で初めての快挙です。授賞した学生だけでなく、我が国から参加した学生も世界20カ国の学生にもまれながら大健闘しました。「帰国したらとにかく眠りたい」というほどの努力はやがて、豊かな人生として結実するでしょう。
 優秀個人賞の第3位は、ロシアの物理学を専攻している大学院Alexey Shaytan君、第2位は東京大学で分子生物学を専攻しているマレーシア出身のGaik Theng Tohさんが授賞しました。そして最優秀個人賞はエジプトの医学生、Mai Rostomさんが授賞しました。いずれもグループワークやプレゼンテーションでのリーダーシップを高く評価されたものです。
我が国からの参加者が優秀個人賞に選ばれたのは、過去4回のBioCampの歴史で今回が初めてだ。ロシア、エジプトとInternational BioCampに初参加した国から優秀賞が出たのも特徴です。「ロシアの基礎学力の高さやロシア人学生のポテンシャルを評価されてとても嬉しい」とShaytan君は破顔して、本当に嬉しそうにコメントしていました。
 一方、魅力的なバイオベンチャー創業のビジネスモデルを競ったグループ賞は2つ贈られました。第1はBioCampの参加した学生が選んだ最優秀賞で、中胚葉性幹細胞をドーパミンを生産する神経細胞に独自の手法で分化し、脳内に移植する企業、Target社を設立するビジネスモデルを創出したグループに贈られました。第2はBioCampの審査委員が選考した最優秀賞で、がん遺伝子bcr-ablの発現を抑制するsiRNAを特殊なナノ粒子に包埋し、慢性骨髄性白血病を治療する飲み薬を開発するHaematoPharma社の創業を計画したグループに贈られました。
 いずれも昨年よりも少し未熟なプランでしたが、エジプト人のMaiにしっかり目を見ながら真剣に説明されると、心が動きます。この経験を生かし、純粋さを保って皆さん大いなる挑戦をしていただきたい。「混沌を極めた地球を救うのは君達しかいない」と香港Science and Technologies社のStephen Lamシニアマネージャーの言葉に偽りはありません。
 皆さんお疲れ様でした。私も世界の若者から元気をいただきました。
 来年こそは参加したいという読者に朗報です。次回はバイオの本場ボストンでBioCamp2009は開催されます。BTJで募集しますので、どうぞいつもチェック願います。
 
 来年こそは君達の出番です。
              Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満