雨の東京を発ち、名古屋を丁度通過しているところです。
 伊豆半島をトンネルで潜り抜けたら、晴れていました。
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 さて、9月25日の晩、私は松山市で無細胞系でたんぱく質を合成する技術の国際シンポの取材を終え、そろそろ道後温泉のお湯にでも漬かろうと浴衣に着替えて居りました。手ぬぐいを掴んだ瞬間に、携帯電話がなりました。それから42分間理化学研究所の林崎先生と議論を繰り広げ、湯冷めする前に冷めてしまいました。
 激論の焦点は9月24日号の個の医療のメールで「個体はゲノムが微妙に異なる細胞で構成されるゲノムキメラであること。従って、髪の毛1本(細胞40個以上)入手したら、個人の特定が可能となるというのは、まったくの誤解である」との表現でした。
http://blog.nikkeibp.co.jp/bio/miyata/2008/09/192096.html
 42分後、両者ともさすがに話し疲れて、冷静さを取り戻し、合意しました。
 確かに上記の表現は誤解を招くので、ここに改めて解説いたします。
 正確には「個体はゲノムが微妙に異なる細胞で構成されるゲノムキメラである。従って身体のどの組織からDNAを採取したかで、ゲノム配列の結果が異なる場合がある。但し、現在の法科学による個人の鑑別法はこうしたゲノムキメラの影響を受ける可能性の少ないDNA配列マーカーを使用しており、髪の毛1本(細胞40個以上)入手したら、個人の特定が可能となるとなる場合がある。但し、その場合は個人情報とDNAの配列情報を関連付けたデータベースがある場合だけである」というものです。林崎先生、ご指摘ありがとうございました。
 二人の激論の結果、ヒト全ゲノム解読データが個人情報の流出に直接繋がるのという訳ではなく、解読データと個人情報を関連付けたデータベースこそが、個人情報の保護の鍵を握ることが明らかになりました。ヒト全ゲノム解読データは指紋と同様に個人を特定する重要な証拠になりますが、それも個人情報と関連付けたデータベースがなければ、個人情報にはならないということです。
 皆さんもぺたぺたと指紋を残しても気になさらないではないですか。
 これで残り少ない毛を撒き散らしても、別に個人情報の漏洩を心配しなくても済むということで、ほっとしております。
 今後、全ゲノム解読の場合、個人情報と関連付けたデータベースの管理が重要となります。現在の個人情報保護法と3省庁のゲノム倫理指針で対応可能か、至急検討する必要がありますが、私は上乗せの規制よりも、研究者と患者に対する教育と啓蒙が重要だと思います。
 むしろ、スタージェン社情報解析研究所の鎌谷所長が指摘している通り、「ゲノム情報を雇用や差別などに悪用することを禁止する法律をつくるべきだ」と思います。
 どうぞ、今週も良い週をお過ごし下さい。来週は横浜でお会いいたしましょう。
 ps
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