先週は沖縄で応用糖質学会を取材しました。 天然物科学から糖転移酵素のクローニングまで、伝統食品からバイオフューエルまで本当に多種多様なトピックに富んでいました。こんなに様々ことに興味を持ち、研究をしているわが国の層の厚さに驚きました。
 昨年から一挙に注目を集めたグリーンバイオやホワイトバイオの研究の基盤と、この学会は成ると思います。但し、わが国には糖関連の学会や研究会が多く、そろそろ統合して、大きな力を形成した方が、学問も産業も発展するのではないか、と感じました。多様性を保ちつつ勢力を拡大する微妙なバランスも要求されます。 一番驚いたのは、高速分子間力顕微鏡(FS-AFM)でセルラーゼの酵素反応の可視化にどうやら成功したことでした。従来の酵素反応の解析理論の軸であるミカエリスメンテンの式がセルロースのような不溶性物質を基質にした場合、当てはめることが難しく、これがより強力なセルロースを開発するボトルネックでありました。今回の技術突破で、理論的にセルラーゼやヘミセルラーゼなどをデザインする突破口が開けるのではにかと期待しています。
http://bizboard.nikkeibp.co.jp/bp_bto/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2008092258520  これからソフトバイオマスや木材を原料に、バイオフューエルや炭素中立的な化学製品を生産するためには、不溶性の基質を分解する酵素反応の解明がなんとしても重要。東京大学大学院農学生命科学研究科生物材料専攻森林化学研究室の五十嵐氏の新鮮な着想を、オリンパスなどが開発したわが国独自技術と融合し、新たな地平を拓くと大いに期待しています。 応用糖質学会の最後のシンポジウムの講演が終わるや否や、講演者の一人だった五十嵐氏を若手研究者が取り囲んで離そうとしなかったのが印象的です。少し無茶かも知れませんが、果敢な挑戦こそがチャンスを生む。若者が未来を本能的に嗅ぎ取って新しいアイデアを育てる。良い連環がここに生まれつつあります。日本も捨てたものではありません。 さて、チャンピョンズリーグが始まるは、巨人が阪神と並ぶは、自民党の総裁選はあるは、自己米問題はあるは、米国の金融不安と政府の救済策発表はあるは、パキスタンのテロはあるは、大変な週末ではありましたが、皆さんはいかがお過ごしでしたか? わが国最大のバイオ展示会・シンポジウム、BioJapan2008の開催まで23日と迫りました。セミナーの事前登録締め切りは10月9日なので、残るところ17日であります。 今年のBioJapan2008は国内外の製薬企業やバイオプラスチックを利用する自動車企業や家電企業など、シーズを求めるバイサイドの企業関係者の参加を大いに招聘しております。新たな出会いの確率も急上昇です。特に、TLOやベンチャー企業は、将来のパートナー探しを最も効率良くできる場になったと思います。昨年もわが国のベンチャーが国内外のパートナーと巡り会いました。今年はどうぞあなたの番です。
http://bizboard.nikkeibp.co.jp/bp_bto/bionewsn/detail.jsp?newsid=SPC2008092258512  セミナーの事前申し込みも相当窮屈になって来ました。どうぞ下記の一押情報特集をご覧の上、お早めにお申し込み願います。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/NEWS/sp_show.jsp?spid=84 ○セミナー事前申し込みサイト https://biojapan2008.com/public/application/add/37?lang=jp  BioJapan2008は新しい展示会です。シーズとニーズをマッチングさせ、わが国のバイオ産業や生命科学を成長させるのが目的です。そのために、是非皆さんにご利用していただきたいのが、ビジネスパートナリング・マッチングソフトです。 現在、750人・企業が登録、200件近いアポイントが成立しています。これに登録すれば、皆さんのシーズにアクセスしたい国内外のバイオ関係者からのアポの申し込みが獲得できます。勿論、狙いを定めて企業に売り込むことも、このシステムなら簡単に可能となります。会場をうろうろすることも重要ですが、マッチングソフトをご利用いただき、効率よくBioJapan2008を活用下さい。登録は簡単、無料です。 但し、可能な限り詳細に、プロフィールや技術情報を公開することが、アポ獲得の早道です。下記のサイトからどうぞお早めに登録願います。○マッチングソフト登録サイト https://exponet.nikkeibp.co.jp/match2008/?action_login_input=true  今週も皆さん、お元気で。