現在、札幌コンベンションセンターで開催されている全国ビジネスマッチングin札幌の会場で取材中です。全国から機能性食品と機能性化粧品素材を開発している企業が勢揃いしています。今までのクラスターの展示会と違うのは、マツモトキヨシやサントリーなど、バイサイド(購買サイド)の企業関係者が多数出席していることです。
 200人以上の参加者が、これから明日にかけて鵜の目鷹の目で、可能性のある機能性素材や商品を発掘するのです。展示会よりも、実際の商談会が開会前の予約で450件以上に上るなど、きっとこの出会いから、何かが出そうな雰囲気があります。
 
 但し、よくある食品素材展とも一線を画するのは、開会の挨拶で札幌市長が「あくまでも科学性に基づいた商品開発」を強調したように、売れればよいという訳ではないという姿勢です。札幌はクラスター計画で、バイオ研究を基盤とした機能性食品と化粧品の開発プロジェクトを2008年より展開しつつあります。計画終了時に切羽詰ってとんでも商品を販売するかも知れませんが、現在では極めて志高くプロジェクトを遂行する覚悟を固めていることを評価しなくてはなりません。
 
 本当に真面目にやってください。
 
 栄養学が医学より遥かに遅れ、遥かに難しいことを承知で申し上げますが、バイオ医学革命の情報だけを掠め取った商品、例えば上皮細胞成長因子(EGF)添加化粧品などは関心しません。もしこうした商品を開発し販売するならば、長期に亘る安全性を集めるか、あるいは、我が国の化粧品の薬事法的な定義である効果効能の無いものである、つまり添加したEGFは肌に浸透して作用しないことを、正しく証明し、消費者に赤裸々に伝えるべきであると思います。
 
 あるいは効果効能の主張できない化粧品の薬事法上の既定を変える必要があると思います。薬用化粧品(医薬部外品)にしても、効果効能がある訳ではなく、単に特定の成分が入っているというだけの定義です。そろそろこの中途半端な化粧品の立場を変える必要があると思います。
 
 「病人が使うのが医薬品、健康な人が使うのが化粧品」というフランスLVMHの研究所長の割り切りと、それを指示するフランスの法体系は魅力的です。我が国では政府や多分、医師会などの既得権保持者の重しが重すぎます。これでは生命科学の技術革新を消費者に還元することができません。
 
 さて、最後に、先週の遺伝学会でも、RISC複合体やアルゴノートたんぱく質に結合している短鎖RNAを網羅的にシーケンスしたり、マウスの受精卵内に存在する短鎖RNAを網羅的にシーケンスすることによって、創造とはまったく異なる生命現象がどんどん解明されつつあります。
 
 ここで今後強烈に役に立ちそうなのが、次世代シーケンサーでした。やっぱり生命科学やバイオをこのマシーンは劇的に変えてしまうのですね。
 
 9月18日、我が国と世界のリーダーを集めて、議論するBTJプロフェッショナルセミナーを開催しますので、皆さんのご参加を期待します。
 
 次世代シーケンサーの開発の律速は、私達のイマジネーションである可能性が強いからです。未来を議論いたしましょう。どうぞ下記よりお早めに。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/080918/
 
 天候不順ですが、今週もお元気で。
 
 ps
 
 お蔭様で山中伸弥教授のセミナーはほぼ満員となり、会場の拡大を迫られています。
 主要なセミナーはそれほどでもありませんが、順調に席が埋まりつつあります。
 後悔先に立たず。どうぞ、余裕のあるうちに予約願います。今年は総て無料で参加可能です。下記のサイトの左下にセミナー予約の入り口があります。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/index.html
 さて、10月に横浜で開催する我が国最大のバイオ展示会・シンポジウム、BioJapan2008の準備はちゃくちゃくと進んでおります。夏季休業中にウェブでビジネスマッチングシステムにやっと登録いたしました。本日で合計600社・機関のバイオ専門家が登録、BioJapan2008での意味ある出会いを求めて、アポイント取りや展示ブースへの勧誘を始めています。インターネットの世界では、もう既にBioJapan2008は始まっているのです。
 
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/matching/index.html
 実際、登録して見て自信もって申し上げますが、今回のソフトは簡単で使い易い。皆さんのシーズやアイデアをどしどし登録(英語でも願います)し、世界中の出会いを実現いたしましょう。会期中の取材申し込みなども、このシステムをご活用願います。時間の制約がありますが、最大限皆さんとの出会いを生かしたいと思います。どうぞ、今すぐ下記よりご登録下さい。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/matching/index.html
 登録のこつはお見合いの釣書と同じ。虚偽はいけませんが、誠意をこめて詳細に分かり易く皆さんの技術やアイデア、ビジネスモデルを記入願います。きっと良いことがありますよ。昨年のBioJapan2007から世界に雄飛するパートナーを見つけ、現在、フランスで臨床試験を始めたベンチャーも登場しました。求めよ、さらば与えられん。皆さんの夢を実現するために、頑張りましょう。