写真:「歳出カットは9月で目処を付けた。これからは攻めに転じる」と橋下大阪府知事。その目玉がバイオ産業振興であった。大阪バイオ応援団の会合で。
 もはや夏の終わり。
 家族連れで、子供の天下ののぞみ号に乗り、東京に戻る途中です。昨夜、大阪府で開催された大阪バイオ応援団に何故か呼ばれ、話題の橋下知事(メールではお名前を間違えてしまいました。申し訳ありません)。にお会いいたしました。どうやら大阪府は本気で、バイオ産業の振興に乗り出す勢いです。熱は感じました。
 車窓には早稲の稲穂が黄色く変わり果てた田んぼも見えます。今年の夏は本当に暑かったですが、皆さんはどんな夏の終わりを迎えているでしょうか?
 三島由紀夫が絶賛した伝奇小説神州纐纈城に嵌り、著者の国枝史郎氏の文体を真似たくなっておりますが、まだ技が未熟です。いずれ絢爛、極彩色、神秘、躍動、朦朧、濃厚、剽軽、矛盾をない交ぜにした表現を物にしたいですが、今はただ皆さんを迷わせるだけなので、遠慮いたします。河出文庫でこの小説をまずはお読み下さい。
 さて、まずはBTJプロフェッショナルセミナーのご案内です。9月から10月にかけて3連続で、極めて重要なバイオ産業や生命科学のテーマを巡り、セミナーを開催いたします。企画した立場からは、3つとも全部参加いただきたいと願っております。これにより、iPS細胞や抗体医薬、個の医療など、バイオの最近の技術突破に関係する技術開発の潮流を把握できます。これら3つのテーマは独立しているようで、実は底流で密接に関連しています。
 啓蒙ではなく、研究や事業開発で次の一手を考えるためのセミナーです。技術突破を今も創り出している研究者との熱い議論に皆さんもどうぞご参加願います。
●第1弾 9月2日 「ゲノムサイエンスへの貢献とヒトゲノム医療技術への展望」
            Gateway開発記念10周年シンポジウム
 
 いよいよ来週に迫ってまいりました。iPS細胞の開発を可能として、細胞への直接遺伝子導入技術の基盤を、1から10まで講演、今後の展望も議論します。実はこの技術が重要なのは、今後の細胞生物学や再生医療が、転写調節因子などを細胞に遺伝子導入することにより、展開されることが確実なためです。iPS細胞を超える技術や医薬開発や安全性試験に必要な細胞を開発するためにも、こうした革新技術は不可欠となります。
 
 また、今後急速に発展する細胞生物学や細胞社会学の基盤技術としても、直接遺伝子導入は研究者に不可欠のものとなるのです。製薬企業やバイオ機器支援企業加えて、若きアカデミアの研究者(スポンサーの厚意で無料招待開始)も必見のセミナーです。
 
 是非一人でも多くの方のご参加を期待いたします。
 
○申し込み  締め切り間近!!
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/080902/ 
  
 学生・大学院生・助教無料招待受付中 上記のサイトの下方に専用申し込みサイト開設
●第2弾 9月18日 「次世代シーケンサーが変えるバイオの未来」
 
 昨年に引き続き今後10年の生命科学研究やバイオ産業の牽引車となる次世代シーケンス技術を、実際に次世代シーケンサーを活用して、その驚くべき威力を実感し、今後のバイオ研究がこう変わるというビジョンを持った研究者を集結し、バイオ研究とバイオ産業の未来を見通します。
 
 この技術は、DNA配列解析だけでなく、定量的トランスクリプトーム(DNAチップを代替してしまう勢い)やエピジェネティックス、そして転座や欠失、遺伝子数増幅などゲノム構造の変化を解析できるなど、今までのDNAやRNA研究の強力なプラットフォームとなります。個の医療でも今や患者のDNAを網羅的に解析してしまうパーソナルゲノミックスを可能としています。
 
 最先端は実はiPS細胞にあります。京都大学山中研究室と京都大学小児科を中心に、疾患モデルiPS細胞の作製が進んでいます。このiPS化した細胞の全ゲノムを解析するのが、このプロジェクトの一つの眼目であります。残念ながら山中教授は京都大学の教授会出席のためセミナーにはお越しいただけませんが、共同研究者の京大小児科平家准教授が参加していたたくことになりました。疾患関連iPS細胞を例にいかに、疾患マーカーや病因解明に次世代シーケンサーが貢献するか、最先端の議論を行います。東大の辻教授の疾患関連遺伝子の探索研究もわくわくする成果が上がっています。
 
 加えて、次世代シーケンサーをリードする理研の林崎先生がこの技術がどう生命科学やバイオを変えるか、強烈なビジョンも開陳いただきます。決定的に重要となるバイオインフォを国立遺伝学研究所の五條堀先生に講演してもらいます。パネリストには驚くようなメンバーが揃いました。やっと国家プロジェクトをまとめた、文科省からもライフサイエンス課長が参加いたします。ここは皆さんと周知を合わせて、次世代シーケンサーを我が国がどう使うべきか? 大いに議論したいと思います。
どうぞご参加願います。
 
○申し込み  好評受付中、お早めに。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/080918/ 
 
●第3弾 協和醗酵キリン設立記念セミナー、「抗体医薬の現状と将来」
      All about Kyowa-Kirin and Therapeutic Antibodies 
 
 我が国で初めて独自技術によって世界と戦える抗体医薬の企業が誕生したことを祝い、皆さんと今後の抗体医薬の開発戦略を議論したいと思います。協和醗酵キリンのご厚意により、両社の抗体医薬技術を総覧することができます。このセミナーに参加すれば、協和醗酵キリンが、何故合併し、そしてどんな基盤技術と戦略で世界と競争しようとしているのか? 一日にして把握できます。
 
 加えて、抗体医薬のパイオニアである米Amgen社から、研究開発のトップを招き、同社の抗体医薬開発戦略の全貌を講演いただきます。
 
 今やブームになった抗体医薬ですが、単にパイプラインを導入すれば済むというものではありません。今や低分子の創薬開発戦略にも臨床で早期に標的のPOCをとることが可能であるため、抗体医薬がビッグファーマでは組み込まれました。今や抗体医薬のプラットフォームを持たない製薬企業は低分子医薬の開発でも脱落は避けられません。
 
 総ての製薬企業とベンチャー、そして研究支援企業、投資家ファイナンス担当者のご参加を、期待します。
 
 抗体医薬の次世代の戦略と今尚進展しつつある抗体医薬開発の基盤技術・製造技術の最先端をここでは議論いたします。つまりバイオ関係者、必見であります。
 
○申し込み 受付開始、どうぞお早めに
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/081003/ 
 
 最後に個の医療ですが、「イレッサ」が復活しつつあります。謎めいた言葉だけで申し訳ありませんが、もうすぐ品川、時間がありません。今後、1週間で記事を書きますので、ご期待願います。
 
 結局、宣伝に終始してしまいましたが、この3つのセミナーは本当に大切なので、どうぞ宜しく願います。
 
 会場でお会いいたしましょう。
PS 
 BioJapan2008、10月、横浜で開催です。しかし、セミナーの受付はもう順調に進んでいます。
 
 お蔭様で山中伸弥教授のセミナーはほぼ満員となり、会場の拡大を迫られています。
 
 主要なセミナーはそれほどでもありませんが、順調に席が埋まりつつあります。
 
 後悔先に立たず。どうぞ、余裕のあるうちに予約願います。今年は総て無料で参加可能です。下記のサイトの左下にセミナー予約の入り口があります。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/index.html 
 
 夏季休業中にウェブでビジネスマッチングシステムにやっと登録いたしました。本日で合計600社・機関のバイオ専門家が登録、BioJapan2008での意味ある出会いを求めて、アポイント取りや展示ブースへの勧誘を始めています。インターネットの世界では、もう既にBioJapan2008は始まっているのです。
 
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/matching/index.html 
 
 実際、登録して見て自信もって申し上げますが、今回のソフトは簡単で使い易い。皆さんのシーズやアイデアをどしどし登録(英語でも願います)し、世界中の出会いを実現いたしましょう。会期中の取材申し込みなども、このシステムをご活用願います。時間の制約がありますが、最大限皆さんとの出会いを生かしたいと思います。
どうぞ、今すぐ下記よりご登録下さい。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/matching/index.html 
 
 登録のこつはお見合いの釣書と同じ。虚偽はいけませんが、誠意をこめて詳細に分かり易く皆さんの技術やアイデア、ビジネスモデルを記入願います。きっと良いことがありますよ。昨年のBioJapan2007から世界に雄飛するパートナーを見つけ、現在、フランスで臨床試験を始めたベンチャーも登場しました。求めよ、さらば与えられん。皆さんの夢を実現するために、頑張りましょう。