写真:近所の黄桜。しかし、ウコンの桜との区別が困難、多分どちらかだと思います。ソメイヨシノだけが桜ではありません。ここにも素晴らしい多様性が満ちています。
 昨日の東京は春の嵐でした。私のスタッフは傘の骨を折ったほど。
 一昨日、京都で私をずぶ濡れにした嵐が、成長して東京を襲った模様です。この花散らし嵐のために、ソメイヨシノが散り果てて、皆さんは桜は終わったとお思いでしょうが、日本はそんなに浅くはない。桜にも多様性があります。
 京都も今頃、平安神宮の紅しだれが満開を迎えつつあるはずです。東北ではそろそろソメイヨシノが開きます。東京の四谷の私の家の前の神社には、黄桜が満開になり、八重桜も一部咲きになりました。
 大阪の造幣局の通り抜けでも、皆さんお気づきになると思いますが、日本の桜は実に多様です。先人の努力、日本の遺伝資源の多様性、風土の多様性が育んだものです。これから5月まで日本全国で、素晴らしい桜を皆さんと共に愛でたいと思います。桜の便りもいただけると、本当に嬉しいと思います。

写真:近所のお気に入りのワインバーに活けられていたヨシノ桜。まさかここで吉野千本桜の末裔にお会いできるとは。日本はバーにも素敵な多様性がありますね。
 さて個の医療です。
 我が国の個の医療のエンジンとして、塩野義製薬が頑張っていることが明らかになりました。
 「私は新しいことが好きだから」とおっしゃる同社医薬開発本部長の澤田拓子氏が先鞭を着け、2004年から特発性肺線維症・間質性肺炎の治療薬、ビルフェニドンのフェーズIII臨床試験に、患者のDNAを収集するPGxの研究を始めて、我が国の企業として盛り込みました。これが外資系を除き、我が国の製薬企業にとって初めてPGx の臨床試験の例となりました。
 ビルフェニドンを投薬した患者の50%に光線過敏症の副作用が生じます。塩野義製薬はこの副作用の遺伝型マーカーを究明すべく、PGxの研究に着手したのです。現在のところ副作用マーカーは解析中ですが、疾患に関連したマーカーはどうやら発見できた模様で、近く発表が楽しみです。
 同社は更に、2008年内にインターロイキン2というバイオ医薬の腎臓がんを対象としたPGx臨床試験の患者登録も完了する見通しです。これは市販後調査にPGxを盛り込んだ我が国初の例となったと思います。 薬効が期待できる患者を鑑別する遺伝型マーカを発見して、今後、腎臓がんの治療薬として近く発売されるネクサバールなどの分子標的低分子に対抗する計画です。PGxの解析をすることで既に市販しているバイオ医薬のライフサイクルを延長することができるかもしれません。
 個の医療の守りと攻め、両面で塩野義製薬が我が国を牽引しつつあります。大いに期待したいと思います。
 詳細は下記の記事をご覧願います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2005/1948/
 今週もどうぞお元気で。 
    Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
ps
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