写真:出勤途上で見た近所の小学校の入学式。今やお母さんの晴れ舞台に。桜が散ったのが残念。
 この週末に行われたUFEAチャンピョンズリーグの解説は、BTJ/HEADLINE/NEWSに譲りますので、是非ともご覧願います。いずれにせよ、クリスチャンロナウドのヘッディングによる得点は、サッカー史上に残るゴールだと思います。普段は髪型を気にしてか(これはトッティのことかも)、ヘディングはほとんどしない、ロナウドの魂のこもったヘッドが、怪我でトッティを欠いたローマに止めを刺したのです。
 出勤途上で見た入学式の風景は、昔を温かく思い出させました。
 入学式に気がついたのもお母さんに手を引かれて坂を上がる親子連れが目に入ったため。ちょっと遠回りして写真を撮りました。
 皆さんにも、僕にもあんな時代があったのですね。
 しかし、お母さんとお父さんの派手なのにはびっくり、帽子はかぶるは、着物は着るはのやりたい放題です。40年前には、濃紺とか黒の出で立ちで、父兄の席はむしろ野球のバックスクリーンのように艶やかさを押さえ、むしろ子供の引き立て役に徹していました。
 最近は主客転倒が甚だしい事例が増えています。
 特に頭にきたのは、大学の独立行政法人化によって、かえって文部科学省に権力が集まる主客転倒です。先週逮捕された文部科学省文教施設企画部長の汚職の根は深いと思います。権力の集中と長期化は汚濁を生みます。大学自体ももっと文部科学省だけではなく、同窓生や地域に働きかけ、独立自尊の体制を構築しなくては、本当の学問の自由など、夢のまた夢に終わります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080404-00000038-yom-soci
 筑摩書房が始めた日本の百年という日本の近代史の文庫シリーズは面白い。その第1巻の「御一新の嵐」鶴見俊輔編著によれば、戊辰の役の終盤の山場であった会津若松鶴ケ岡城の開城を勝ち取った後、総指揮をとった板垣退助が「会津は佐幕派の大藩であり、3000人に過ぎない官軍で攻め入っても、勝ち目はなく、城を枕に討ち死にする決意で攻め込んだ。しかし、会津の国境は家財道具を乗せた荷車に満載して逃げ去ろうという町民や農民に溢れ、酷い場合には官軍から賃金を得て、労役を提供するものまでいる。結局、鶴ケ岡城を護っているのは士族に過ぎなかった。これが会津藩の脆弱な所以であり、翻って日本も士族だけに頼っていては、脆弱に終わる。西洋列強と競合するためには、四民平等の社会を創らなくてはならない」という主旨の発言をしたといいます。
 明治維新を市民革命ではないという学者も多いのですが、こうした発言を聞くと、これは実際にはフランス革命や米国の大統領制度を意識した市民社会を打ちたてようと少なくとも薩長土肥を引っ張った西郷、大久保、木戸、板垣当たりは思っていたのではないかと信じてしまいます。
 国民のための政府を目指した我が国の政府が、やがて藩閥そして国家官僚が我が国を食んでしまう現在の状況になった。この大いなる主客転倒こそ、我が国の最大の問題だと思っております。このままでは、明治の元勲達が夢見た国民国家は第一次と第二次大戦で、国民を戦場に動員し、国土を戦場や焦土にしただけで終わってしまいます。今一度、国民主権に基づく、国家の運営方法を再検討しなくては、私達の近代化の意味が、そして理想のため落命した先達の志が失われてしまいます。
 現在、京都に向けて西上中です。散り残りの桜に、御維新の当時に思いをはせたいと思います。その頃は誰もが国民国家の新入生だったはずです。もう一度、心を新たに。
 今週も頑張りましょう。
    Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満
ps
 米国でバイオシミラー法案の動きが急です。バイオ医薬とはいえ、特許切れの後の市場縮小は米国でも避けがたい情況です。但し、低分子医薬よりは相当ましですが。
 www.bio.org の下の方に情報がまとまっていますので、どうぞご覧願います。
ps
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