写真:第一期オーダーメイド実現化プロジェクトの無事完了を報告した第14回運営委員会で、研究の牽引車となった東京大学医科学研究所の中村祐輔教授は久々に上機嫌でした。国際的な成果が08年度から第2期に繋がった。
 現在、また羽田空港におります。これから千歳に飛び、札幌で待ち構えている関係者と打ち合わせと称した宴会を控えています。
 しかし、これが楽しい。北海道の変化はめまぐるしく、秋のバイオジャパン2008でもその成果を披露いただきたいと思っております。
 午後1時から東京大学医科学研究所1号館2階の大会議室で開催された文部科学省リーディングプロジェクト「オーダーメイド医療実現化プロジェクト」第一期の最終報告を受ける、推進委員会も終始和やかな雰囲気でした。一部、言葉の置き換えはありますが、目標としていた30万症例のDNAと血清サンプルの収集にほぼメドがつき、尚且つ、このプロジェクト開始時(2003年度)には、ゲノムワイドのSNPs解析で疾患や副作用関連の遺伝子探索が可能であるという意見が優勢ではない中で、良くここまでプロジェクトを進めてきたというのが、関係者の偽らざる思いです。
 既に、慢性肝炎の罹患マーカー(未発表)やワルファリンやタモキシフェン(未発表)などの副作用マーカーが見つかっており、今後も続々と成果が期待できる段階まで来ました。現在、対象にした47疾患のうち、46疾患について第一次スクリーニングが終了、第二次スクリーニングによって、確度が高いSNPsマーカーの同定を進めています。どうぞ皆さん、この研究の成果に期待願います。第二期はDNAの収集はやらず、現在あるDNAや血清サンプルの臨床情報の充実と、公募の共同研究によって疾患遺伝子を深堀するプロジェクトとなります。当面の重点課題は、がん(抗がん剤の副作用も)とメタボリック症候群になりそうです。正式には3月28日のライフサイエンス委員会のワーキンググループで決定されます。
 がんは有望ですが、メタボリック症候群は難敵です。現在、国が旗を振って撲滅運動を展開しているため、止む得ない側面もありますが、まずは抗がん剤や医薬品の副作用マーカー、ついでがんの罹患感受性マーカー、そしてメタボリック症候群に関しては、長期にわたり、得られたSNPs変異を評価する研究基盤を樹立することが大切だと思っております。いずれにせよ、詳細は日経バイオテクオンラインで報道いたします。
 明日は、北海道の第二期知的クラスターの成果発表会です。組換え農産物を拒否したアンチバイオの北海道が機能性食品などのバイオ研究をどう取り上げようとしているのか?興味津々です。本当に整合性を持って考えているのか?高橋知事に伺いたいと思っております。

写真:今年の春は椿も梅も桃もそして桜まで一緒くたに咲きそうな勢いです。東大科研の椿が散れば、桜も近い。
 明後日はインドに旅立ちます。帰国後の翌日に日本薬学会で講演がありますが、先ほど森田学会長から「インドでは下痢に気をつけるよう」、親切なメールをいただきました。腹痛で講演できないのでは、あまりに申し訳ない。自重いたします。
 皆さんもお元気で。
       Biotechnology Japan Webmaster 宮田 満