昨日、清水谷公園の前の通りは、右翼の街宣車に埋め尽くされ、とんでもない騒音でした。音量が余りに大きいと聞こえなくなることを知りました。理解も何を言っているのかも分からない、街宣活動としては大いなる矛盾です。  近くに、民主党の小沢代表の事務所があるためか?
 とにかく何を言っているのか分からないため確かめようがありません。ここは一つゆっくりと議論すべきでしょう。大連立の打診などが飛び出し、一挙に政界は流動化しつつありますが、こうした時こそ、ヒステリックに叫んで見ても、情に訴えるだけでは歴史的な誤りを繰り返すのみです。
 このメールでも何回でも書きましたが、私たちが遭遇している変化は明治維新以来140年に一度の変化だと思います。
 資源制約、技術革新、インターネットによる情報共有、世界同一市場、そして少子高齢化(中進国から先進国まで)、感染症の克服と疾病構造、米国一極体制から多極化など、大きな変化のうねりが押し寄せています。
 次の100年を見据えた議論をしなくてはならない時です。政権交代可能な二大政党などは、官僚制度につきものの腐敗を最小限に抑え、資源分配の公正を保つためには、まず先進国・民主主義国としては当然備えていなくてはならぬ制度です。その入り口でこんなにユラユラしている我が国は、誠に情けない情況にあります。理念で議論すれば、大きな政府が良いか、小さな政府の二者択一しかないはずで、それが国民の幸福を実現すつために、振り子のように二大政党の間で動く仕組みが重要です。できれば振り幅が小さい方が国民には助かりますが、今まで譲れないと突っ張っていた政治的主張をがらっと変えて、民主党の要求を丸飲みするとまで言った福田首相にもあきれ変えるばかりです。主張や理念があやふやであるため、争点が明確な二大政党制度など、日本的曖昧さの土壌では無理なのかも知れないと、国民が希望を失うことの方が恐ろしい。
 説明不足で止めると投げ出した小沢代表のいつもの病気も出たため、国民は更に訳が分からなくなった情況です。変化には混沌が必要でしょうが、余り長引くと、変化に国民が関心を失う可能性があると思います。
 さて、11月7日に開催するBTJプロフェッショナルセミナー「メタボロームの産業化」はお陰様でほぼ満員となり、明日、11月6日、正午で応募を締め切ります。当日受け付けは今回は不可能ですので、どうぞお早めにお申し込み願います。スポンサーのご厚意で、助教、ポスドク、大学院生、学生の無料招待も明日正午に締め切ります。どうぞ下記より、お申し込み願います。まさに最後のお願いです。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/071107/
 本日から東京大学の本郷キャンパスで第2回メタボロームシンポジウムが始まりました。午前中覗きに行きましたが、会場はほぼ7割の入りで、メタボローム研究も急速に立ち上がりつつあることを実感させました。
 メタボローム研究も、分離技術と質量分析機組み合わせて、多数の代謝産物を定性・定量解析する流れと、無標識で臨床試料をNMRで解析、水や主要な基質などの大きなピークを除いたピークデータを多変量解析解析して病気や病態を区別できるかを推定する定性的なクラスタリングの二つの流れが見えてきました。
 前者はがんの代謝変化やノックアウトマウスによる代謝の分析など、多数の実データが出そろって参りました。これから「急速に論文が出る時期に達した」と国立がんセンター東病院の江角病院長がシンポジウムで指摘しました。
 問題は代謝産物を同定するデータベースの一層の拡充と試料をサンプルしたり、抽出したりする手法と観測結果の変化に対する経験を積むことだと思います。
 後者は東北大学のグループが臨床研究を開始、パイロットスタディでは病態を判定することが可能ではないかと思わせるデータを発表しています。但し、NMRは質量分析機より検出感度は低く、本当に定性的に病気と正常を分けるためには、境界値を決めるために検体数を増やさなくてはならない問題があります。また、どのピークを多変量解析に選択するかというさじ加減も必要です。
 最後に、秋のBTJプロフェッショナルセミナー第二弾「次世代シーケンサーはバイオ産業をどう変えるのか?」の募集開始後、たちまち皆さんにお申し込みをいただき、感謝しております。11月29日の午後、東京で開催いたします。
 2007年に相次いで実用化された次世代の高速シーケンサーは、たった一晩で30億塩基を解読可能とする偉大な技術革新です。API3700の出現が遺伝子操作一本槍だったバイオ産業をゲノム産業に変貌させたような、量子的な飛躍が再び起ころうとしています。
 この影響は真の意味で個の医療を可能とする他、地球上の微生物・生物資源を駆使して、発酵産業やエネルギー産業、そして化学産業をも大きく変革する第三のバイオ革命を起こそうとしているのです。
 今回は次世代シーケンサーの最先端の研究者を招き、この技術革新がバイオ産業や皆さんの研究をどう変えるか、議論いたします。
 是非とも皆さんのご参加を心待ちにしております。
 新しいバイオ産業のビジョンを皆さんと共有したいと思います。
 「DNAシーケンスなど終わった」と思っているあなたこそに、是非ともご参加いただきたい。まさに目から鱗の5時間となるはずです。
 詳細は下記よりアクセスし、どうぞお早めにお申し込み願います。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/071129/
 会場でお会いいたしましょう。
 皆さんにご愛読していただいているBTJジャーナルの07年11月号でもメタボロームを取り上げますので、ご期待下さい。