中国でのU22の試合は引き分けに終わりましたが、審判が中国から選出されるなど、あからさまにホームデシィジョンが行われた為、まともな試合にはなりませんでした。あの悪条件の中で、よくぞ引き分けたと言うべきでしょう。
 話は変わりますが、朝青龍のサッカーを見ると、あの巨体であの速さ、そしてボレーシュートまで試みる身体の柔らかさは刮目すべきものです。偉大なアスリートであることは間違いありませんが、日本文化に対する理解がいかにも浅いのが残念です。相撲の単なる力比べではなく、神道を背景とした文化的象徴性を伝えることが親方にも、今の相撲協会にも出来ていないことが真の問題です。これを個人の驕りだけで処理しては、国際化したSUMOUには通用いたしません。
 何故、ウィンブルドンは白装束でなくては出場できないのか?
 今年、フランスのゴロビンがピンクのアンダースコート着用を競技委員会に認めさせて話題となりましたが、観客も選手も白装束こそがウィンブルドンの芝で最も美しく、好ましいと誰もが納得している、このことこそが伝統を護るために必要であるのです。そして節度ある伝統への挑戦は受け入れ、咀嚼する柔軟性もまた時代に遅れないためには重要です。
 先月の新弟子検査では希望者はとうとうゼロになりました。日本相撲協会は伝統に固執するだけでなく、朝青龍問題の背景にある相撲と国民、そして相撲と力士の意識の乖離を解決しなくては、第二、第三の朝青龍が生まれることは避けられません。
 バイオでも伝統や固定概念への挑戦がまた、重要です。
 現在、私たちは自動車はガソリンで走る物だという固定概念に染まっております。今年、4月27日からわが国でもバイオガソリン(ETBE添加)を首都圏50カ所で販売するようになり、「いよいよバイオマスから生産された燃料で自動車が動く新しい時代に入った」と関心する向きも多かったと思います。
 私自身も、昨年開催された世界最大のバイオ展示会・シンポジウム、BIO2006 を取材して、余りののバイオガソリンやバイオエタノールの盛り上がりに、驚愕したばかりですから、自慢にはなりません。地球環境問題を背景に、米国政府の交渉の切り札としてセルロース・エタノールの実用化は既定の路線をばく進しています。
 わが国でも2007年から来年の予算にかけて、バイオエタノールの研究開発投資が行われます。私たちもこうした勢いを拝啓に、近く、グリーンイノベーションというバイオ関連の環境、エネルギー、農業問題を取り上げる新しいメールと専門情報サイトを準備中です。今やグリーンバイオやホワイトバイオはイケイケ、ドンドコの世界になったと熱くなっておりました。
 しかし、スウェーデンのプラントメーカーで、2005年にはバイオエタノール生産で売上げ3300万ユーロに上るこの分野では、先進企業であるAlfa Laval社の記者資料を読んで、愕然となりました。私は何も知らなかった。
 皆さんもご存知のT型フォード、つまり自動車の大衆化のきっかけとなった大量生産システムが生み出した自動車の燃料はエタノールだったのです。1908年にT型フォードは発売されましたが、その当時、安価な液体燃料は農産物から製造されたエタノールでありました。1901年のテキサス大油田発見から原油は増産を重ねていたものの、ガソリンはまだ高価であり、自動車の燃料には使用されていなかったのです。
 世界各地で油田が開発され、ガソリン価格が下落し、エタノールが自動車燃料として消費されなくなったのは、やっと1940年代に入ってからだったのです。少なくとも、米国でモータリゼーションが起こった初期の20年間はバイオエタノールで自動車は走っていたのです。
 ブラジルは1970年代の石油ショックの時に、エタノールへの燃料転換を国策として決断しました。私はこれは優れて先見性のある決断だと思っていました。しかし、30年前までT型フォードがバイオエタノールで走っていたことを考えると、これは時の為政者にとっては別に珍奇なことではなく、過去に実績のあるエタノールへの復帰に過ぎなかったと理解できるではないですか。
 ガソリンが主流になって60年後、再び私たちはT型フォードの伝統に復帰しつつあるのです。わが国では石油連盟がおずおずとバイオフューエルの実用化に着手しています。同連盟会長が07年6月22日の毎日新聞でバイオフューエルの意味を認めつつも「輸入頼りでは無意味」と指摘するなど、まだ積極性が不足しています。原油も輸入頼りであり、エネルギーのセキュリティを考えても、もっと燃料の多様化を推し進める知恵が欲しいところです。石油連盟などを含め、エネルギー関係者は伝統にもっと学ばなくてはならないのではないでしょうか。
 勿論、ローカルエネルギーとしてのバイオフューエル生産も重要です。
 しかし、ローカルだけでは、この国のエネルギーの安心と安全は、生活水準の低下なしには守れないと考えます。グローバル、ローカルのベストミックスこそバイオフューエルをわが国で活かす道だと考えます。
 さて、余りの暑さに茹だっている皆さんに、秋のことを想って涼しさを体感するチャンスです。
 9月19日から21日、横浜で開催するわが国最大のバイオ展示会・シンポジウム(バイオインダストリー協会、日経BP社共催)のセミナーの参加申し込みを開始いたしました。どうぞ下記のサイトをアクセスの上、ご覧になりたいセミナーの予約をお急ぎ願います。総て無料でお申し込みいただけます。但し、今年から、同一時間帯は1つしか予約できなくなりましたので、一番参加したいセミナーを厳選してお申し込み願います。
 下記のサイトの左コラム、一番下のセミナー事前登録をクリック願います。
 同時に展示会の事前登録もお勧めいたします。
 3日間にわたってバイオセンターが周知を絞ったセミナーを企画しましたので、どうぞあれもこれも、積極的にご聴講願います。
http://expo.nikkeibp.co.jp/biojapan/
 今週も皆さん、お元気で。
 PS
 知識資本主義のエンジンは、なんと言っても人財です。
 バイオ事業を拡大したい、あるいはバイオ事業に参入したい、そういった企業にとり、人財を確保できるかどうかが、成功と失敗を分ける分水嶺となります。
 お陰様で、BTJとBTJ/HEADLINE/NEWSはバイオ人材の求人情報ポータルに成長して参りました。既に年1000件以上の人材広告を掲載、いずれも良質な人材の確保が出来たと好評です。
 これを受けて、この夏、バイオ人材のキャンペーンを展開します。
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