サッカーの前にお願いです。
 BTJではグリーンバイオとホワイトバイオの報道強化を行っています。そのために、翻訳者を募集します。下記のサイトから詳細をご覧の上、どうぞ奮ってご応募願います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/4187/
 いよいよアテネでの欧州チャンピョンズリーグの決勝戦が今週の水曜日に迫り、そわそわしております。サッカーくじ、TOTOも繰り越し賞金の多さと、自分で勝敗の組み合わせを考えなくても良いシステム(はっきりいって堕落ですが)の導入の結果、空前の注目を浴びています。ここでサッカーにご関心をもった方が、チャンピョンズリーグに魅せられることを期待しています。皆さんも是非、ご覧願います。
 アテネは3月から夏時間なので、日本との時差は-6時間、20時45分キックオフということは、東京は26時45分(24日午前2時45分)とまた過酷な一日が始まることになります。リバプールvsACミラン、きっと想像以上の美しさとなるでしょう。2年前にもまった同じ組み合わせの決勝戦がありました。果たして、ミランが借りを返し、スキャンダルにまみれたイタリアのカルチョ復活の狼煙を上げることができるか? 
http://jp.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=2361/match=300099/index.html
 さてバイオです。
 Omics研究ブームが一段落(まだ実際は始まったばかりですが)し、バイオにはやや虚脱感が蔓延しています。このメールでも何回も、口を酸っぱくして申し上げていましたが、終わりのあるゲノム研究とは異なり、トランスクリプトーム、プロテオーム、メタボロームなどの終わりの無いOmics研究は、ただ無目的に網羅的に解析を進めても、膨大なデータを得た満足感の後に残るのは、「一体、この解析で何が分かったのか?」という虚しさです。同時に、お財布も軽くなっている辛さもこたえます。
 5月の第2週にインタビューした米Amgen社の研究開発の担当者は、「既に臨床上効果が証明された30種の分子(主に抗体)を確保した。これらはそれぞれ治療薬として商品化が進むが、むしろこれからの課題は、適応拡大にある。もっとヒトの疾患の生物学を研究し、適応可能な疾患を探索するために、ネットワークの形成に重点を置いている」と指摘しました。
 とことんOmics研究を進めた結果、最終的にはもう一度ヒトの生物学に戻るところまで到達したのです。新薬創製の研究に加えて、既存薬の新たな薬効を、疾患メカニズムや疾患のパスウェイの知識に基づいて、再探索する時代が入ってきたのです。これならば、十分使用経験があり、安全性も確かめられた分子を新薬として開発することができます。物質特許よりも、用途特許が意味を持つようになるのです。
 また、疾患のパスウェイ研究が進めば、今度は医薬品の併用も重要となるでしょう。どういう順番で投薬すれば、ある特定のパスウェイを再活性化し、疾病状態から脱却することができるか?
 特異性が極めて高い抗体医薬の向こうに新しい治療薬の概念が見えてきました。
 但し、Omicsの研究で尚不足する部分があります。それは糖鎖であり、前のメールでも書きましたが、糖鎖の解析前夜の情況です。これからわが国の研究者の頑張りによって、生体機能分子の残された最後大陸、糖鎖の解明が始まります。
 今月号のBTJジャーナルで、これだけ読めば分かる、糖鎖研究の最先端をご紹介しております。今は関係ないという方も、是非とも下記よりダウンロード願います。今なら無料で提供しております。プロテオグリカン(糖鎖の一部です)の記事にご注目願います。
http://biotech.nikkeibp.co.jp/btjjn/#btjj0704
 今週もどうぞお元気で。
 ps
 連休明けから、BTJ/HEADLINE/NEWSの執筆者の順番を変更しております。
 水曜日は日経バイオテク編集長の橋本、金曜日はBTJ編集長の河田が担当いたします。今後ともどうぞご愛顧願います。