東京は満開の桜が散り損ねている間に、各社の入社式が開催されました。
 若いフレッシュマンが続々と、皆さんの会社にも入社して来たのではないでしょうか? この日ばかりは、まだ黒いリクルートルックに身を固めた新人達も殊勝な顔で、社長や上司の話に耳を傾けているはずです。
 出社する際に、たまたま、某空調企業の入社式の会場の前を通りましたが、何故か、日の丸が日本掲揚されていました。まるで小学校の入社式のようでもありました。学校なら日の丸掲揚の意味も分からないではありませんが、今や国境を越えたグローバリズムに曝されている企業体としては、まず自社の旗、しかる後に、現地の旗という順番になるのではないかと懸念しました。
 かつて我が国の企業体も大きく国内市場に依存しておりましたが、国際競争力が強い企業ほど、この10年でグローバル化しています。出身国は我が国でも、国際市場に製品やサービスを提供するビジネスモデルではないと生き残れないか、人口減少による低成長に甘んじなくてはならない厳しい現実を認識しなくてはなりません。
 我が国の製薬企業もトップフォーは、2005年度の海外販売比率(実績値)は、 武田、アステラス、第一三共、エーザイはそれぞれ、44.3%、45.3%、33.2%、 52.6%に達しています。2006年度には各社とも海外販売比率を増加させています。既に同様な現象は自動車で起こっており、我が国の国内の自動車販売台数は既にピークアウトしています。インド市場の50%を握る我が国のスズキは、2007年度の新車販売台数で、日本をインドが抜くことが確実になっています。
 このメールで何度も指摘しましたが、1991年の冷戦終結を受けて出現したグローバリズムと知識資本主義が、総てを変えつつあるのです。日本語で情報発信している、当社のビジネスモデルも10年持つかどうか、心配です。実際には2年前から北京で、95年末に我が国では休刊した日経ビジネス中国語版を出版しており、手は打つことは打っているのですが、グローバリズムの共通言語に昇格した英語での情報発信は不十分だと痛感しています。英語で書けるバイオ記者が本当に必要です。
 さて、そうしたバイオの強烈なグローバリズムを体験する機会を用意いたしました。世界最大のバイオ展示会・シンポジウム、BIO2007(Boston)へ参加するミッションを大阪商工会議所・米国大使館が募集しています。私もこのミッションに毎年参加、皆さんと議論することを楽しみにしております。時差も幸いして、皆さん早起きなので、毎朝、パワーブレックファーストを開催、本日の見所、そして昨日のレビューを皆さんと大いにわいわい議論し盛り上がります。
 今回はBostonをベースとしたバイオベンチャー企業、Genzyme社の全面支援で、同社を企業訪問、製造プラントまで拝見するプログラムを用意しました。また、米国大使館のアレンジで、Boston地区トップの医療研究施設と病院の見学も実現しました。
 5月7日~13日、米国を訪問いたしますが、皆さんのご都合に合わせて参加形態、例えば現地参加などを選択できるのも、このミッションの特徴です。どうぞ奮ってご参加願います。BOSTONに一緒に参りましょう。詳細は下記を参照願います。
http://www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/bio2007_mission/index.html
 最後にもう一つ、4月27日のBTJセミナー、マイクロアレイを使ったがん研究の突破口の講師陣が確定しました。今年、現在報告されているDNAチップやマイクロアレイを利用したがん研究に関する論文の60%に問題があると指摘した、米国国立がん研究所のSimon博士を国際回線でつなぎ、我が国のがん遺伝子発現研究と新進気鋭の生物統計学者を招聘、今回はとことん、どうやってがん研究にDNAチップやマイクロアレイを活用すべきか、討論したいと思っています。
 今、皆さんが根拠にしている遺伝子発現解析の論文は果たして信頼に足るのか?
 今後、どうやってプロトコールを立てれば、信頼ある結果を遺伝子発現解析研究で得られるのか?
 がんばかりでなく、幅広いバイオ研究者にとっても必見のセミナーです。
 どうぞ下記より詳細を確認の上、お早めにお申し込み願います。
http://bio.nikkeibp.co.jp/bio/seminar/070427/
 会場で皆さんとお会いすることを、楽しみにしております。 皆さんは、どうぞ今週もお元気で。
PS バイオビジネスコンペJapanの本選会の参加者登録を募集します。
 2007年4月20日(金)午後1時~同4時30分
 場所は 千里ライフサイエンスセンター 5階 ライフホール。 詳細は下記のサイトをご覧下さい。
http://www.biocompe.jp/