東京は寒い。
 欧州から金曜日に帰国しました。
 欧州はぽかぽか陽気で、フランスLyon、そして10年前の12月には余りの寒さに、心まで氷ついたオーストリアViennaですら、なんと20℃の初夏の雰囲気。欧州が、この点に置いては恋しいこの頃です。皆さんもこの点では一緒の気持ちでしょうが、早く春よ来い、です。
 欧州では、グリーンバイオの事業化が急速に進み、なおかつ持続可能な化学・エネルギー産業を実現するホワイトバイオ(米国ほどではありませんが)の芽吹きも感じました。我が国でも今年の初めから、素材系企業がホワイトバイオに目覚め、事業化の調査を開始したことを、実感しており、我が国にもホワイトバイオの遅い春が訪れようとしております。
 今、真夏のオーストラリアでは、水泳のワールドカップが始まっています。シンクロナイズド・スイミングの戦いは、TVに釘付けとなる位、美しく、なおかつ激しい戦いです。10人の団体競技は、まるでシルクドソレイユのサーカスを見ているようです。アメリカチームの演出家には、実際、シルクドソレイユのラスベガス公演の担当者が参画していました。また、なでしこジャパンもメキシコのアウェイ戦いで負けましたが、得失点差でワールドカップ進出を決定しました。まことにめでたい。日本の女子選手の勢いを、来週のオリンピック予選の対シリア戦にお借りしたい気持ちです。
 現在、先週のメールでお願いした財団法人日本公定書協会が主催する第六回の薬事エクスパート研修会に参加しております。おかげさまで、会場には200人以上の製薬企業関係者が押しかけております。2年前にはこんな熱気は考えられませんでしたが、我が国でも2月1日に第一化学薬品がイリノテカンの副作用を予測する解毒酵素UGT1A1の遺伝的多型*28(米国ではこれだけが米Third Wave社が診断薬として05年8月に認可、申請からわずか50日間で認可される優先審査でした)、アジア人の副作用に関連する*27、*6の鑑別する診断薬の販売申請を出したタイミングも幸いし、これだけの聴衆が押し寄せた原因だと思います。
 第一製薬の担当者は「キットが出たら添付文書変えます」と明言しており、準備中であることをうかがわせました。基本的には米国の添付文書の改定を雛形に考えているようですが、使用上に注意の文言修正をイメージしている模様です。
 当然、我が国の総合機構も、UGT1A1の遺伝多型の診断薬は優先審査の対象となるべきものです。遅くとも7月、早ければ初夏にも、我が国で遺伝型による個の医療が実用化される可能性が出てきました。
 添付文書の改定はもたもたしておりますが、デモファイルや情報提供として、05年10月にファーマコゲノミックスに関する論文集(Nature Asia/Pacific)などを、企業努力として配布しておりますが、添付文書の改定はその集大成とも言えるものです。早急な診断薬の承認と添付文章の改定を心から期待と思います。
 これで我が国起こった技術革新が米国の患者の副作用リスクを下げているというボタンの賭け違いを解消できるはずです。
 個の医療にも、春が来ました。
 個の医療に関するメールニュースで、更に詳しく議論したいと思います。今週木曜日に送信いたしますので、まだ受信なすっていない方は、どうぞ下記より、ご登録願います。
http://passport.nikkeibp.co.jp/bizmail/p-med/index.html
 さて、最後にお願いです。5月に世界最大のバイオシンポ・展示会のBIO2007にご一緒いたしましょう。毎朝、前日のBIO2007のレビューと本日の見所を解説するパワーブレックファーストと米国政府全面支援による企業・研究機関のツアーを、大阪商工会議所と米国大使館が今年も企画しました。
 私も勿論参加します。詳細及びお申し込みはどうぞ、下記をご参照願います。
http://www.osaka.cci.or.jp/Seminar_Event/bio2007_mission/index.html
 皆さんも、どうぞ今週もお元気で。
PS バイオビジネスコンペJapanの本選会の参加者登録を募集します。 2007年4月20日(金)午後1時~同4時30分

 場所は千里ライフサイエンスセンター 5階 ライフホール。詳細は下記のサイトをご覧下さい。
http://www.biocompe.jp/