本日はこれからバイオセンターのキックオフミーティングを開催する予定です。記者や営業担当者達が、パワーポイントで今年はこれをやりたいと宣言する会です。今年もあっと驚かせるような見通しやアイデアが出てくるのではないかと期待しております。
 私個人としては、元祖CGM(Community Generating Media)のBiotechnology  Japanをもう一度、ブラッシュアップして、皆さんの声を集め、一緒にバイオを発展させるプラットフォームとして、BTJを更に発展させていくことに注力したいと考えています。私のメール担当を3分の1にしたのも、ウェブの編成作業もスタッフが担当するようにしたのも、その時間を創るためです。
 ただ暇になったとふらふらしていただけでは誠に申し訳が立たない。今年は記者として記事の本数も稼ぐつもりですので、どうぞご期待願います。
 さてバイオです。
 とうとう高病原性トリインフルエンザウイルスの発症が宮崎県で確認されました。渡り鳥という説もありますが、感染経路はまだ確定しておりません。およそ全世界から飼料や資材などが供給され、人々も国内外を頻繁に移動するようになった今、いつどこから、どんな病原体が進入するかは分かりません。
 地球規模の市場統一と高度移動社会、あるいはかつて漫画にも理想と書かれていた世界政府の誕生が近づくにつれ、実は感染症のリスク増大もテロと共に高まることを忘れてはいけません。
 江戸時代に猖獗を究め、将軍まで罹った梅毒の例を挙げるまでもなく、西欧諸国が大航海時代に植民地に殺到した結果、今までの風土病が全世界流行するパターンが定着しました。また、植民地の住民が欧州人が運んできた感染症によってばたばたと倒れたという悲惨な歴史も忘れてはなりません。
 いずれにせよ、世界統一市場は製造業の海外移転を招いただけでなく、我が国の保健衛生に対して、未知の感染症のリスクとその対策を強いているのです。この点、日本は米国のようにCDC(疾病管理センター)がありませんが、世界に誇る保健所のネットワークが存在します。もう一度、保健所に最新バイオ知識と設備を配備して、増大する未知の感染症リスクに対応するべきではないかと願っております。
 古びてはいますが、これだけの密度で全国に施設と人材を配備している保健所はもっと活用すべきだと考えます。バイオに関する再教育は不可欠ではないのでしょうか。また、個の医療などの医学・医療知識を地域に啓蒙する絶好の場ではないかと思います。保健所でも是非ともBTJをお読みいただきたい。
 そんなことを思っていたら、今や我が国の両生類は絶滅の危機に瀕しつつあることが分かりました。
 原因は外国からペットとして輸入されたカエルに感染していたツボカビという感染症です。もの凄い感染力で、このままでは我が国のカエルは全滅する可能性すらあります。
 世界自然保護基金ジャパンがサイトを開設していますので、ご覧下さい。かなり深刻です。
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/biodiv/alien/chyt2007/hwto20070113.htm
 こうした動物に対する社会的な対応システムとして中核獣医師が存在しますが、我が国にはわずか16人とアサヒ.COMが報道していました。人間以外の動物や植物の方が、世界統一市場の影響をもろに被る可能性が高いのです。
 我が国の自然環境をどう保護していくか?
 真剣に議論しなくてはなりません。
 「古池やかわず飛び込む水の音」
 かわずが絶滅したらこの句は成立いたしません。我が国の文化にも影響を与える一大変化が起こっているのです。
 今年も激動の年となりそうです。
 どうぞお元気で。
PS 今年からは、BTJ/HEADLINE/NEWSは月曜日は宮田、水曜日はBiotechnology Japan編集長の河田、金曜日は橋本が担当します。3人で可能な限り、激変するバイオの今を皆さんにお伝えしたいと思います。
 私はこのほか、水曜日に個の医療メールで医療問題とテーラーメイド医療を、また毎月15日にはRNAiAlert MailでRNAiの先端を報道します。もし、私のバイオに関する独断と偏見、そしてスポーツ記事を読みたいと希望される方は下記からご登録願います。
 
○申し込みサイト
 個の医療 http://passport.nikkeibp.co.jp/bizmail/p-med/index.html
 RNAi Alert Mail http://passport.nikkeibp.co.jp/bizmail/RNAi/index.html
 また、記者の目・2007特集もどうぞアクセス願います。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/1278/
 更に、56人のバイオのオピニオンの新春展望をまとめた特集も下記からアクセス願います。ものすごく参考になります。今年のバイオを占う上でも、どうぞ下記をご覧ください。
https://bio.nikkeibp.co.jp/article/oc/2004/1216/