2014年2月、ISAAA (国際アグリバイオ事業団)は、13年の世界のGM(遺伝子組換え)農作物の商業栽培面積を1億7500万ha(ヘクタール)、前年の1億7000万haから2.9ポイント500万haの増加と発表した。GM農作物の商業栽培国数は、12年の28カ国からエジプトが抜けて27カ国となった。栽培農家数は12年の1730万戸から70万戸増の1800万戸(うち1650万戸が途上国)となった。



 限定された栽培国と作物が飽和状態に近づき、EUの忌避とこれに影響されるアジア・アフリカの足踏みから、GM作物栽培の伸びは一時より鈍化している。第二成長期を迎えるためには、栄養成分強化や環境ストレス耐性などの新規トレイトの投入が鍵を握るだろう。



 一方、GMに頼らない新たな育種・繁殖技術(NBTなど)も台頭してきた。特に「CRISPR」、 「TALEN」などのゲノム編集技術は、果菜類を中心に目覚ましい進歩を遂げている。さらに、ラボではSynthetic Biology(合成生物学)まで話題となり、香料では既に実用化された時代を迎えている。育種や繁殖、食品製造技術の工具箱はますます多様化する一方、規制や社会の受容とのギャップは開くばかりで、これら新技術のスコープと定義、規制のフレームワークなどの確立は急務だろう。



 このようなGM作物・食品を取り巻く2014年(2013年10月中旬~2014年10月初旬)の情勢を、南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア州を中心に、関連するイベントを日付順に並べることによって検証していく。



元・油糧輸出入協議会 参与 緒明 俊

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