微細藻類の実用化は天然界からの藻類の選抜と育種、培養技術の進歩により拡大しており、クロレラやスピルリナ、アスタキサンチン産生藻類など、付加価値が高い生産物が事業化されている。2013年には人工ヌクレアーゼ技術によるゲノム編集の成果が、微細藻類でも発表された。育種技術の飛躍的進歩とともに応用市場が広がりそうだ。微細藻類は、光合成で固定できる単位面積当たりの炭素固定速度が地上の栽培植物に比べ100倍を超えるため、太陽エネルギーを基にした再生可能バイオマスエネルギーの最有力候補の1つといえる。米国や欧州、オーストラリアなどでは市場を立ち上げる政策が引き続き強力に進められており、2013年には商業生産を開始したプラントが相次いだ。日本では新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や農林水産省、科学技術振興機構(JST)などが藻類バイオ燃料の研究開発を推進している。東日本大震災後の復旧復興の一環で藻類を利用する取り組みも成果を挙げている。2012年12月には東京大学発ベンチャーのユーグレナが東証マザーズに上場し、2013年11月に奈良先端科学技術大学院大学発ベンチャーの植物ハイテック研究所を子会社に収めた。

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