2004年に解読が完了したイネのゲノム情報を基にしたゲノミックセレクションの取り組みが進み、畜産分野に続く実用化が進んでいる。ゲノミックセレクションに役立つ新たなDNAマーカーの開発でも成果発表が相次いでいる。組み換えイネの隔離ほ場における栽培は、複合病害抵抗性イネと開花期制御イネの栽培が進められている。スギ花粉症治療イネ、スギ花粉ペプチド含有イネの栽培も実施されている。このコメ型経口ワクチンMucoRiceの開発技術を、ロタウイルス対策に役立てようという成果は2013年8月に論文発表された。また、新たなゲノム編集技術でイネのゲノムを編集した成果が中国や米国のグループから発表され、日本でも研究取り組みの強化を急いでいる。ゲノム編集技術は、新しい植物育種技術(NBT)の1つで、従来の遺伝子組み換え(GM)技術とは異なり、ゲノム編集の痕跡が残らない場合もある。従来から利用されている突然変異育種の精度をさらに高めた技術であるため、従来からのGMとは異なる規制になる可能性がある。

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