ヒト幹細胞研究の倫理的な議論は山場を越しつつある。代わって2012年に論議を呼んだのは,ゲノム倫理指針の改定だ。ゲノムコホートなどの研究に決定的な役割を果たす指針だが,パブリックコメントまで実施しながら,まだ改訂が成立していない。2012年は我が国の研究者の間で,倫理指針違反が頻発した。研究者の啓発を徹底しなくては,生命科学に対する信頼は失墜しかねない。また,高病原性インフルエンザの研究成果についてバイオテロに利用されると,米国政府が圧力を掛けるスキャンダルも起こった。学問の自由と社会防衛に食い違いが生じつつある。

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