ダイズの種子(大豆)の国際価格は2008年に乱高下した後で2010年末から再び高騰して高止まりしている。この価格高騰は製油や豆腐,納豆業界に大豆原料コスト増の影響を及ぼしている。バイオエタノール原料として穀物の価格が高騰している影響が大きい。健康機能性素材では,不二製油が開発した大豆βコングリシニンが07年に中性脂肪対策の特定保健用食品(トクホ)と認められ,日本で商品化された。06年初めに安全性懸念の議論が持ち上がり,ピーク時の3分の1にまで落ち込んだとされる大豆イソフラボンの市場は,上限値や摂取上の注意などの結論がまとまり,需要は回復してきた。「Soylution」の事業を展開している大塚ホールディングスの大塚製薬はエクオールの開発に注力している。「大豆ルネッサンス」を打ち出した不二製油の大豆たんぱく事業は2011年度にV字回復を果たし,特許取得USS(Ultra Soy Separation)製法を2013年に商品化する。不二製油との日本における合弁事業を2010年末に解消した米Solae社は日本で独自に大豆たんぱく質事業を展開するとともに,米Monsanto社が開発した遺伝子組み換えω3高含有大豆の事業化も進めている。

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